9月26日は、統計上、日本への台風襲来の回数が多い日であることから「台風襲来の日」とされています。そして台風襲来といって思い出されるのが、昨年10月の台風19号。多摩川が氾濫し、災害リスクが身近であることを改めて知らされました。そこで浸水被害にあった武蔵小杉はメディアでも大きく報道され、林立するタワーマンションの「資産価値の低下」と大々的に伝えられました。不動産オーナーとしては、台風被害が街の価値に与える影響も気になるところ。台風は武蔵小杉の街自体に、どのような影響を与えたのでしょうか。

 

また年に1度、3月に公的な地価の目安である「地価公示」の推移をみていくと、2015年以降右肩上がりで、2019年3月では99万2333円/㎡、2020年3月では106万7000円/㎡と、値上がり率は7.52%の上昇。過去20年間をみても、2008年の+15.08%、2013年+7.69%に続く上昇でした。

 

出所:国土交通省発表に基づき作成
[図表5]武蔵小杉周辺の地価の推移 出所:国土交通省発表に基づき作成

 

ひとつの台風被害の影響が、どれほどのものか、またどれくらい時間が経ってから影響がでるのか、定かではありませんが、現時点で、昨年の台風被害により、被害にあったタワーマンションの資産価値は低下したかもしれませんが、「武蔵小杉の街自体の価値が下がったとはいえない」というのが正解ではないでしょうか。

 

台風でエリア自体の価値が下がる、ということは、いまのところなさそうですが、所有物件自体が被害を受ければ、不動産オーナーの損害は甚大です。そのリスクをカバーしてくれるのが保険ですが、近年、毎年のように大規模洪水が発生したりしていることを顧みて、保険料が値上りしています。

 

現状の値上り分は、一昨年までの被害に基づいたもので、去年や今年の被害は織り込まれていません。今後も保険料のアップは覚悟しておかなければならず、保険料の値上りを想定した経営が、不動産オーナーには求められます。

 

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