日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回は、「会社員の給料」についてみていきます。

 

2000年、部長の給料は63万6,3000円、課長は51万7,300円、係長は40万1,000円。2018年まで非役職者は20~24歳と限定し調査が行われていましたが、2000年で20万4,3000円。2000年を100として2018年と比較すると、部長は103.7、課長は103.8、係長は100.0、非役職者は106.1。役職なしの会社員の上昇率と比べて、役職者の上昇率は少々物足りなさを感じます。

 

出所:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」 ※縦軸単位:1000円
[図表5]部長級賃金推移 出所:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」
※縦軸単位:千円
 
出所:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」 ※縦軸単位:千円
[図表6]課長級賃金推移 出所:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」
※縦軸単位:千円

 

出所:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」 ※縦軸単位:千円
[図表7]係長級賃金推移 出所:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」
※縦軸単位:千円

 

実際には、年齢が上がるにつれて給料は増えていくものなので(もちろん例外もあります)、本当に給料が増えていない人は稀でしょう。しかしOECD(経済協力開発機構)の主要13カ国名目賃金上昇率は、日本だけがマイナスを記録し、四半世紀前に比べて、日本だけが減っているとも言われています。

 

このような状況から、やはり日本人の多くは「給料があがらない……」と愚痴をこぼしてしまいます。内閣府は2012年12月から続いた景気拡大が終わり、景気後退局面に入ったとしました。それまでは景気がよかったということですが、「政府が言うほど、景気はよくないし、給料も増えていない」というのが実感するところ。これは「国民のために働く」と宣言した菅首相に期待するしかありません。

 

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