※本記事の情報は、すべて『相続税専門税理士が教える 相続税の税務調査完全対応マニュアル』刊行当時のものです。最新の内容には対応してない場合がございます。予めご了承ください。

マルサは人気?調査官のエリートコースは意外にも…

税務署内の部門としては、やはり法人課税部門が人気も高く、また花形のようです。しかし、そもそもの採用絶対数が多いため(資産課税部門などは希望者も採用数も少ない)、特段倍率が高いなどということはないようです。

 

また、国税局内でいえば、「査察部」(通称マルサ)が人気の部署だそうです。マルサというのは「査」の字を丸で囲った字に由来する通称です。「マルサの女」でご存知の人も多いでしょう。

 

しかし実情としては、査察部よりも、似て非なる「資料調査課」(通称コメ、もしくはリョウチョウ)のほうがエリートコースなのだそうです。コメという通称は、「資料調査課」の「料」の字のなかの「米」からきています。リョウチョウは略称です。

 

査察部を、納税者のもとに防弾チョッキを着て乗り込んで行くイメージの、いわゆる足を使う行動派だとすれば、対する資料調査課は頭脳派の少数精鋭部隊といったところでしょうか。査察部は強制調査(犯罪捜査)担当なので、証拠がなければ乗り込むことはできません(令状が必要なので)。

 

いってしまえば、査察部は相手がクロであることがわかったうえで調査を行うのですが、任意調査担当の資料調査課は証拠をつかむため、グレーな相手に令状なしで挑むのです。ただ、査察部、資料調査課のどちらも国税局の花形部署であり、その一方で、非常に厳しい現場であるという点では共通しています。

 

また、税務署のエリートコースというと、5大税務署への配属もそれにあたります。特に5大税務署の署長ともなると本当に優秀な、一握りの人しかなれません。

 

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相続税専門税理士が教える 相続税の税務調査完全対応マニュアル

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岡野 雄志

幻冬舎メディアコンサルティング

ある日国税庁からかかってきた一本の電話。 その電話だけで、何百万円と課税をされてしまう可能性があること、あなたは知っていますか? 「マルサの女」という言葉が流行ってから、国税庁の担当者が税金の調査をしにくるこ…

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