「毎年約1億円」の大赤字、窮地の印刷会社を救ったのは…

「小さな見直し」をすることで、あなたの会社の業績は大きく変わるかもしれません。平石経営研究所代表・経営コンサルタントの平石奎太氏は、書籍『生産性向上はこうする』(幻冬舎MC)にて、規模や業種を問わず、多方面にわたった「生産性向上」事例を紹介しています。本記事で取り上げるのは、赤字15%から短期で大幅改善に成功した印刷会社の例です。

営業部が行った「3つの改革」

①「当日手配をゼロに」+②作業指示書の「未決事項(空欄)をゼロに」

特に①は計画の検討の中で社長から特別に指示があって採用したものでした。1ヶ月後の2月24日に訪問して営業部の検討をした時に驚きました。なんと「当日手配」がゼロになったというのです。然も僅か1ヶ月で。社長の“鶴の一声”がこの結果をもたらしたことは明白でした。トップの役割が如何に重要かを物語るひとこまでした。

 

③週間行動管理

社長指示により営業部員の自主週間行動計画に基づく週間行動管理が導入されました。概容は次の通りです。

 

・各人が翌週の行動計画書を水曜日までに営業部長に提出する
・営業部長は部員から提出された行動計画に基づき、毎日部下と話し合う

 

営業は事業の最源流であるだけに、そこでの処理が迅速且つ確実に行われることは会社全体の生産性を上げる上で極めて重要です。その意味で社長が営業の改革を重視され、同時に各部門に営業を支援するよう指示されたことは大変有意義でした。

 

その他の部門でも部門間の「連絡ミス削減」や「刷り直し削減」などの目標を設定し活動が始まりました。

 

企業にとって“真の改革”とは、下記の3つを達成することといえます。

 

・競争優位性の確立を目指して
・全社員が一体となって
・自ら考え自ら行動する企業文化を確立すること

 

また、印刷業として“競争優位”に立つためには、下記3つを心掛けるべきなのです。

 

・得意な商品分野を育て磨き上げるか
・受注から納入まで、ムダ排除、工程改善等で圧倒的短納期体制を確立するか
・生産性の向上やムダの排除でコスト競争力をつけるか etc.

 

[図表2]リーダーの役割

 

教訓

1.「原因と対策の明確化」と自信を回復された「社長の陣頭指揮」が、短期改善の決め手だった


2.企業の経営体質改善を果たし、同業他社に対して圧倒的競争優位を確立してこそ真の改革

 

 

※本記事は、連載『生産性向上はこうする』を再構成したものです。

 

 

平石奎太

平石経営研究所代表

平石経営研究所 代表
経営コンサルタント

(元)大阪府指定出資法人評価等審議会委員
1959年 東京大学法学部卒業
1959年 三洋電機株式会社入社
・冷蔵庫国内営業部統括部長
・冷凍機事業部長
・株式会社三洋スカイリゾート社長
1995年 三洋電機退社。経営コンサルティングに従事

<著書>
・『三洋電機事業部改革・感動の軌跡─折り重なって前へ行け』
・『「買いたい」をつくる─成功マーケティング実例─』〈共著〉
・その他執筆多数

著者紹介

連載生産性向上はこうする

生産性向上はこうする

生産性向上はこうする

平石 奎太

幻冬舎メディアコンサルティング

規模や業種を問わず、多方面にわたった事例を紹介。経営コンサルタントとして数々の事業を再建してきた著者による真の生産性向上を遂げ、経営改善を成功させるための手引書。

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