「毎年約1億円」の大赤字、窮地の印刷会社を救ったのは…

「小さな見直し」をすることで、あなたの会社の業績は大きく変わるかもしれません。平石経営研究所代表・経営コンサルタントの平石奎太氏は、書籍『生産性向上はこうする』(幻冬舎MC)にて、規模や業種を問わず、多方面にわたった「生産性向上」事例を紹介しています。本記事で取り上げるのは、赤字15%から短期で大幅改善に成功した印刷会社の例です。

 

問題点と原因、そして対策が明確になり、社長独自による改革と社員全員参加のPSIP(ピーシップ)の改革が同時平行で進むことになりました。そして初回訪問の10月20日から6ヶ月弱の短い期間でしたが不十分ながらも大きな成果を上げ改革の軌道にのせることができました。

「外注加工」のルール化で売上総利益率の大幅改善

社員インタビューで「営業任せでルールがなく、70%が内製可能」との意見があった外注加工費については、早速社長から書面により改善指示書が出されルール化されました。

 

・外注手配書によって手配する

・営業部が工務部に4営業日前までに「見積計算書」を提出する

・工務部は「外注手配書」によって3営業日前までに「社長決裁」を受ける

 

このことにより売上高外注費率が24.4%から16.2%へ8.2ポイント改善し、それがそのまま売上高総利益率を11.9%から19.8%へと大きく7.9ポイント改善することにつながりました。

「経常利益率」がマイナス14.1%からマイナス2.7%へ

①増加していた物流費の改善

42期から47期にかけて売上高が半減する中で物流費が1千7百万円から2千万円に増加していました。売上高比率では1.5%が3.3%になっていたのです。

 

社長に問題提起しますと、早速事情を調べられ取引先の輸送保管業務を代行している分が赤字になっていることが分かりました。売上げの減少を埋める思いで始めたとのことでしたが赤字受注では意味がありません。

 

結局その代行業務は即時に解除されることになりました。その効果が徐々に売上高物流費率の削減(47期3.3%、48期1~4月3.0%、5~10月2.7%)となって販・管費率の改善につながりました。

 

②その他人件費や広告宣伝費の改善

以上の改善などにより販・管費率が47期分27.8%から24.3%と改善され、経常利益率はマイナス14.1%からマイナス2.7%へと11.4%の大幅改善となりました。

平石経営研究所 代表
経営コンサルタント

(元)大阪府指定出資法人評価等審議会委員
1959年 東京大学法学部卒業
1959年 三洋電機株式会社入社
・冷蔵庫国内営業部統括部長
・冷凍機事業部長
・株式会社三洋スカイリゾート社長
1995年 三洋電機退社。経営コンサルティングに従事

<著書>
・『三洋電機事業部改革・感動の軌跡─折り重なって前へ行け』
・『「買いたい」をつくる─成功マーケティング実例─』〈共著〉
・その他執筆多数

著者紹介

連載生産性向上はこうする

生産性向上はこうする

生産性向上はこうする

平石 奎太

幻冬舎メディアコンサルティング

規模や業種を問わず、多方面にわたった事例を紹介。経営コンサルタントとして数々の事業を再建してきた著者による真の生産性向上を遂げ、経営改善を成功させるための手引書。

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