仕事のスタイルや仕事の進め方、センス、価値観は、性格と同じで自分では変えられない。しかし、場所を変えると評価は上にも下にも違ってくる。その理由は企業との「相性」が大きな要因だ。企業も個人の集合体、絶対に変えられない性格、つまり社風のようなものが確かに存在する。ここでは、「異業種」へと転職することで天職に出会えるためのノウハウを紹介する。本連載は、武元康明氏の著書『30代からの「異業種」転職成功の極意』(河出書房新社)から一部を抜粋した原稿です。

「今の会社で評価が低い」はむしろ飛躍のチャンス

武元康明著『30代からの「異業種」転職 成功の極意』(河出書房新社)
武元康明著『30代からの「異業種」転職 成功の極意』(河出書房新社)

いずれにせよ、日本独特の新卒一括採用制では、ミスマッチが起こるのは当たり前のことなのです。だから、自分だけがおかしいと思う必要はありません。違和感を感じつつ、折り合いをつけながら働いている人も少なくないというのが現状です。前に説明した日本型の内部労働市場では、そもそもミスマッチに気づかず定年まで過ごしてしまう人がほとんどでした。

 

私は、人生100年、就業60年と時代が大きく変わろうとしているいまだからこそ、転職は〝天職〟と巡り会う絶好の機会だと考えています。少なくとも、新卒採用時よりは天職に出会うチャンスが圧倒的に多いはず。いまの会社で「評価が低い」のはむしろ好機と考えたほうがいいかもしれません。

 

社会人として10年働いて、己のビジョンがおぼろげながら見えつつある。自分は何がしたくて、どんな資質があるのか、自己のOS(オペレーティングシステム=基本言語)もなんとなくわかった。それなりに実績をあげているのに、評価は低い──それは、OSのミスマッチかもしれません。

 

もし、いまの職場と合わないと思うなら、転職のタイミングかもしれません。ビジョンを実現する道はひとつではないのです。いまがまさにチャンスなのです。異業種まで視野を広げると、可能性は無限大です。

 

 

 

半蔵門パートナーズ

代表

武元 康明

 

【関連記事】

税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

恐ろしい…銀行が「100万円を定期預金しませんか」と言うワケ

 

親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

 

「儲かるなら自分がやれば?」と投資セミナーで質問すると

 

30代からの「異業種」転職 成功の極意

30代からの「異業種」転職 成功の極意

武本 康明

河出書房新社

30代からでも未経験職種でも。自分の資質を知り自分の「価値」を売るノウハウを分かりやすく解説した異業種転職マニュアル決定版!

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録