隠れ患者も多い…実は怖い「ドライアイ」、原因と治療法を解説

身近な眼疾患の一つ、「ドライアイ」。大した症状ではないと放置されがちですが、重症化すると視力低下を引き起こす恐い病気です。年間1500件の白内障手術を手掛けるスゴ腕ドクター佐藤香氏が解説する本連載。今回のテーマは「ドライアイの原因と治療方法」です。※本記事は、アイケアクリニック院長の佐藤香氏の語り下ろしによるものです。

あなたも実は「ドライアイ」かも…10秒でチェック

ドライアイとは、目を守ってくれる「涙」が量的に不足していたり、目の表面から蒸発して質が悪くなったりすることで、目の表面が傷ついてしまう病気です。

 

最近ですと、PCやスマートフォン、ゲーム機器などの長時間使用で悪化する方が多くいます。よく聞く病気なせいか身近に感じてしまい、深刻に考える方は少ないようですが、諸症状に気が付かないまま重症化すると、視力低下を引き起こす怖い病気なのです。本記事でドライアイの原因と治療法を知って、予防・改善を意識していただければ幸いです。

 

まずはご自分がドライアイかどうかをチェックしましょう。方法は簡単です。10秒間、目を開けた状態を維持してください。

 

どうでしょうか。途中でまばたきをしてしまった方はドライアイの可能性があります。一度眼科を受診して、詳しく検査してもらうことをおすすめします。

乾き目、かすみ目、疲れ目…ドライアイの症状は様々

まばたきしてしまった方の中には、「えっ、自分がドライアイ?」と疑問に思った方もいるでしょう。しかし冒頭でも述べたように、症状に気が付かないケースも珍しくありません。

 

そこでドライアイの症状を詳しく見ていきましょう。よくある症状としては、目が乾く、ゴロゴロとした異物感がある、重い感じがする、かすんで見える、目が疲れやすいなどが挙げられます。また、「“ドライ”アイ」という病名でありながら、涙が多く出てしまうという意外な症状もあるんです。

 

様々な症状があることから、目に何らかの不調を感じつつもその原因がドライアイとは気がつかず、治療が遅れてしまう方が少なくありません。

コンタクトや空調、運転…ごく身近なモノが引き起こす

症状だけでなく、ドライアイの原因も様々です。冒頭では真っ先にPCやスマートフォン、ゲーム機器の長時間使用をあげましたが、コンタクトの装着やエアコンの使用状況、加齢、長時間の運転などでも引き起こされます。

 

また、最近では「マイボーム腺」が詰まってしまいドライアイになる方も増えています。マイボーム線とは、まつ毛の根元にある皮脂腺で、目の表面が乾かないように油分を出すところなのです。それがメイクなどで詰まった結果、発症してしまうのです。

目薬やサプリメント、レーザーまで…治療方法も様々

これだけ多くの原因があれば、いつ誰が発症しても不思議ではありませんよね。ぜひ治療法を押さえておきたいところです。

 

ドライアイは、主に目薬を使って治療します。涙の量を補ったり、涙の質を改善して蒸発を防いだりして改善していきます。使用方法としては、1日に4回使っていただくケースが多いのですが、症状の程度に応じて頻度が変わります。重症の場合は1日6回ほど点眼していただくこともあります。追加の治療としてサプリメントを使うこともあります。

 

自覚症状の強い方や重症化してしまった方には、涙の通り道に「涙点(るいてん)プラグ」とよばれるものを直接入れる方法もあります。これは涙の排出を防ぎ、目の潤いを維持するという治療です。

 

また、先ほども述べた「マイボーム腺」の詰まりで起きるドライアイに関しては、美容皮膚科などで使われる美肌レーザーを用いた治療方法があります。美肌レーザーを下まぶたや鼻のあたりに当てて、油分の詰まりを取り除きドライアイを改善させるという方法です。


ドライアイは誰もが発症しうる身近な病気ですが、侮ってはいけません。放置するうちに重症化してしまい、視力低下を引き起こす可能性があるのです。少しでも違和感があれば眼科を受診しましょう。ドライアイと診断が出たら、しっかり治療に取り組むことをおすすめします。

 

【動画/スゴ腕ドクターが徹底解説! 誰もがなる「ドライアイ」の原因と治療法】

 

佐藤 香

アイケアクリニック 院長

アイケアクリニック銀座院 院長

 

アイケアクリニック 院長
アイケアクリニック銀座院 院長 

集中力を要する緻密な作業を得意とし、特に最先端の白内障レーザー手術において抜群の治療実績を誇る。そのほか、網膜硝子体や緑内障の手術も担当。
まぶたの手術やボトックス注射など、眼科医としての視点を活かした目周りの美容にも注力。また、校医を務めるなど、地元住民のかかりつけ医として地域医療にも貢献している。
日々のちょっとした悩み相談から高度な治療まで、総合的な目のケアー「トータルアイケア」の提供を目指す。
現在、注目の眼科女医として、テレビやラジオ、新聞、雑誌などさまざまなメディアに取り上げられている。

http://cataract.eye-care-clinic.jp/

著者紹介

連載「目の病気予防」から「目の美容」まで!スゴ腕ドクターが徹底解説

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