修繕や部屋の状態はマメに記録し、買い手にアピール
そのほか、不動産販売会社にアピールできるものもあります。伝えるといいのは、直近の修繕履歴です。せっかくお金をかけて修繕したものですから、何月何日に◯◯をしている、ということは明確に伝えるべきです。それから、いつでも不動産販売会社に渡せるよう、写真も撮っておくといいでしょう。
たとえば満室経営だった場合、居住者がいるため内覧にはひと手間かかります。ですから、部屋の写真などはあらかじめ撮っておき、ストックしておくといいと思います。
また、ダメ元で仲介手数料を値切るのもありです。実際、私は3%の仲介手数料を2%に値切ったこともあります。ただ不動産販売会社は敵にまわしてもいいことはありませんので、相手を見て判断してください。
たとえば、懇意にしている不動産販売会社で、いろいろな融通を利かせてくれているのだったら、なるべく仲介手数料は最大に払うほうがいいでしょう。その後の付き合いに支障が出ないようにするためにです。
逆に大手の不動産販売会社で、そこまで人間関係が深くない場合には、短期的な利益を優先して、値切るという選択肢も出てきます。
最後に ~不動産投資を始める経営者へメッセージ~
経営者は孤独です。
皆さんはどのようなときでも、すべてに責任を持ち、全力で頑張ってらっしゃったことと思います。
私はこれまで、働きすぎで体を壊した経営者を何人も見てきました。経営は楽しくもありますが、何年たっても終わりのない闘いでもあります。あなたがもし、病に倒れたとしても、次の日はやってきます。あなたに万一のことがあった場合には、あなたの会社を守れるのは、あなたしかいないのです。
何かあった時に、大切な家族を守るためにも、また、あなたがストレスなく経営に全力を注げるようになるためにも、ぜひ、もうひとつの収入の柱としての不動産投資をお勧めします。
曽我 ゆみこ
化粧品会社経営
投資家
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