コロナ禍、リモートワークの増加によって、自らのライフスタイルを見直す機会を得た人は少なくありません。そしていま、ライフスタイルの選択肢のひとつである、生活を2拠点に置く「デュアルライフ」に注目が集まっています。今回は、現地リアルターである、パシフィック サザビーズ インターナショナル リアルティの石橋由美子氏が、「日米でのデュアルライフ」を実現させる方法について解説します。

「日米でのデュアルライフ」を実現するには?

では具体的に何から準備をしたら良いのでしょうか?

 

まずアメリカに居住する為にはビザが必要です。オプションとしては以下のビザがあります。

 

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1. E2ビザ(投資駐在員ビザ)一時居住ビザ 

≪目的≫

米国と通商条約(Treaty)を締結した国の国民が申請可能であり、日本国籍は対象です。申請者が米国と条約国の間のサービスを含む分野で、実質的かつ継続的な相当額の投資をした会社の運営を指揮し、事業を発展させるために渡米することが求められます。

 

E-2は非移民ビザのため、申請者はE-2ビザの任務が終了後、米国を離れる意思があることが必要ですが、基本的に投資・事業活動が継続している限り米国への滞在が可能であり、扶養家族も就労が可能なビザです。グリーンカード(永住権)を希望しないが、アメリカへの移住希望をしている方には良いオプションとなります

 

また、居住要件が特にありませんのでアメリカと日本のデュアルライフも可能となるフレキシブルなビザです。

 

2. EB5ビザ(投資家ビザ)永住ビザ

≪目的≫

一定金額を商業投資することで、規定以上の雇用創出を生みだし、要件を満たした際に、グリーンカード(永住)取得可能となります。アメリカは大変多くのビザクラスがあります。通常グリーンカードへは一時居住ビザ(E, L の就労ビザなど)からのステップとなりますが、このEB-5は直接グリーンカード(永住権)を取得するプログラムになります。

 

引用元https://aom-visa.com/service/usa/investor2/

 

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よくあるケースが、米国に別荘を持っていらっしゃる方で、観光やビジネス出張目的で米国にいらした際に、その別荘に滞在される方です。その際は米国入国につき90日以内の滞在が原則です。入国の頻度によっては入国審査の際に質問を受けることもあるという実例も聞いております。

 

新型コロナウイルスの影響で、実際にビザの手続きにも遅れが出ているそうです。またアメリカ大統領選挙の結果によっては、今後の米国の移民受け入れ制度にも変更が出るかもしれません。

 

現在の米国の財政を考えると、アメリカ経済をサポートすると思われる「投資家ビザ」は今後多く米国に受け入れられるようになるのではないかと個人的には思います。

 

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