「カラフルデブ」――パンチが効いた名称は、脳神経外科専門医とファッションデザイナーという2つの肩書を持つ、Dr まあや氏の通り名だ。髪はピンクや青、黄色や緑のレインボーカラー、そして身を包むファッションもとにかく奇抜。一度見たら絶対に忘れられない容姿から、インターネットで人気に火がついた。以来、『アウト×デラックス』(フジテレビ系)や『人生が変わる深イイ話』(日本テレビ系)などバラエティ番組に引っ張りだこ。ここでは彼女の半生とポジティブ思考の秘訣を紹介する。本連載は、Dr まあや氏の著書『カラフルデブを生きる』(セブン&アイ出版 ※2020年に事業終了)から一部を抜粋した原稿です。

おもしろい人になるために空気を読んでみた

おもしろい人になるには、周囲の空気を読む必要が出てきます。そもそも、私が空気を読むようになった要因は、3歳の頃までさかのぼります。

 

小さい子どもって、「ねぇねぇ、ママ」と話しかけたりしますよね。私の母親はヒステリックだから、それに対して「今、話しかけないでよ! 考えごとしてるのわかるでょ!」

と怒鳴るんです。

 

それで、「あ、話しかけるときは相手の顔色を見て、空気を読まなきゃいけないんだ。話しかけていいときとダメなときがあるんだ」と、そう覚えたんですね。下手すりゃ痛い目にあうぞ、と。そのかいあって、幼稚園から今に至るまで、とくにイジメられることもなく、楽しい日々をおくることができています。

 

私は、「平和な家庭」という環境には恵まれなかった。でも、そこそこ「平和な学校生活」はおくることができたと思います。

 

それは「平和な家庭」ではないからこそ、せめて学校生活だけでも、自由に生きられる空間を確保したいと望んだから。空気を読んで、自分を客観視して、ところどころでおもしろさを発揮して。そうやって努力した賜物なのです。

 

その結果、得られた友人は、私のなかでは本当に財産。高校時代や大学時代、医者としての友人や先輩、後輩には定期的に会い、みんなの楽しそうな姿を確認して、自分を鼓舞させてもいるんです。

関係性を崩したくないがために、本音が言えない

いっぽうで、友人とのつき合い方、距離をとる難しさに直面することもあります。空気を読みすぎてしまう人間になった結果、どんなときも気を張って生きているから、1日が終わるともうグッタリ……そんなことも少なくありません。

 

学生でいるうちは、しょうがないとあきらめていました。学生でいる限りはコミュニテが狭いから人間関係を壊せないし、友だちとくっついたり離れたりというストレスを抱えるのも大変。そんな大変な思いをするくらいなら、自分が飲み込めるところはすべて飲み込んだほうがいい。嫌われないように生きていこう。そう思っていました。

 

関係が近ければ近いほどこわくなって、「これは言うべきか、言わないべきか」と空気を読んでしまいます。だから私は、じつは友人や周囲の親しい人とケンカしたことがないんですよ。ときどき誰かから「友だちとケンカした」なんていうエピソードを聞くと、「すごいな」と思いますね。

 

ケンカというのは自分の本音を相手にぶつけること。私には、それができないんです。じゃあ相手から否定的な言葉をぶつけられたとき、どうするかというと、「なんでこんなことを言うのかな」と思っても一度、家に持ち帰るんです。

 

それで友人が言った真意ってなんだったのか、と考えます。そもそもこの人はこういう人間で、バックグラウンドがこうだから、こういう発言になったんだ。じゃあ仕方ないな、とか、行動の裏づけを想像します。

 

とにかく、関係性を崩したくないからそうしてしまうんです。早まって思いを口にして、「どうしてそんなこと言うの」なんて言われると、気まずくなるじゃないですか。修復するのも大変だし。それだったら一度持ち帰って心のなかに飲み込めば、嫌われずにすむかなと思ったりして。

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カラフルデブを生きる

カラフルデブを生きる

Dr まあや

セブン&アイ出版

コンプレックスがあるからこそ、人は成長できる。挫折や劣等感が、たくましく生きていくバネになる。「デブ・ブサイク・ババア」だって、自覚してみたら意外と悪くない。どんなにネガティブ思考でも、目標を定めれば最高に楽し…

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