お金は大切で、よりよい人生を生きるための1つのツールといえる。しかし、令和の時代は、なんでもあり。本連載では、プロ奢ラレヤー氏の“奢られ”て食い扶持を稼ぐという「新しい生き方」を紹介する。誰しも真似できる生き方ではなく、賛否両論もあるかもしれない。しかし、彼の生き方を知っていることで、いつか人生に躓いたときに「なんとかなるか」と肩の力を抜いて前を向ける、かもしれない。本連載は、Twitterを介して他人に奢られて生きるプロ奢ラレヤー氏の著書『プロ奢ラレヤーのあきらめ戦略』(祥伝社)から一部を抜粋した原稿です。

詰め込み英才教育はあながち間違っていない?

欲しいものリストを100個書き出したら、それを1個に絞る。そうしたら1個は割と叶う――そう言われても、意味がわからない人が多いでしょう。「その理論ってどういうこと?」と思う人も多いでしょう。なので、ここでその考え方の原理について説明しましょう。

 

僕の中での大前提として、「自分がなんとなく欲しいもの100選があったときに99個あきらめたら、大抵1個は手に入る」ものだと思っています。

 

ちょっと極論ですけど、1つ例を挙げると「プロゴルファー」とかがわかりやすいと思うんですよね。

 

たとえば、小学生の頃の自分がどうしてもプロゴルファーになりたいと思ったとします。じゃあ、どうしたらプロゴルファーになれる確率を上げられるのかといえば、単純化して考えてみれば、要は「ゴルフに関係ないすべての生活をあきらめちゃう」ことですよね。

 

よく学校とかほぼ行かずに、英才教育でゴルフの練習させられてる子どもとかいるじゃないですか。勉強とかゲームとか友達付き合いとか恋愛とか全部捨てて、朝から晩までゴルフボールを打つ、みたいな。

 

実際、特に中国のプロゴルファーの卵とかは、親にそうさせられてるケースが多いみたいですけど、ここまですればプロになれるかもしれない(たぶんなれないけど)。

 

少なくとも99個あきらめない人よりは、なれる確率が圧倒的に上がります。

 

要はああいうことを指しています。

僕は「嫌なことはやりたくない」が最優先事項

たとえば、僕自身なら「嫌なことはやりたくない」が100個の欲求のうちで一番大事な1個です。

 

だからその代わり、「いっぱいお金を稼ぐ」とか「うまいものが食いたい」とか「いい場所に住みたい」とか……そういう僕にとって些末だと判断した99個の欲しいものたちはあきらめているわけです(まあ「物欲センサー」〔ゲーム上のガチャとかで、欲しいアイテムほど手に入らないのに、いらなくなると途端に手に入る、という意味のネットスラング〕が働くのか、欲しいと思ってないから逆に手に入っちゃったりするんですけど)。

 

あとは、「人と話すことが苦じゃない」「奢られることに心理的負担がない」「食にこだわりがない」……的な僕にとってストレスじゃない要素が合わさった結果、一番大事な「嫌なことはやりたくない」が叶って、プロ奢ラレヤーって形に着地していたりします。

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プロ奢ラレヤーのあきらめ戦略

プロ奢ラレヤーのあきらめ戦略

プロ奢ラレヤー

祥伝社

奢られ続けてフォロワー9万人超。ツイッター・noteで話題沸騰。しんどい生き方、もうやめませんか?絶対に働かない彼は、なぜ生活に困らないのか――。才能、スキル、何もいらない! ただ「あきらめる」だけ。どんな時代でも通…

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