職場で、家庭で、街で……。あなたのまわりになぜかいつもイライラしている人はいませんか? また、あなた自身も気分や体調、ストレスにより怒りが抑えられないという場面もきっとあるはず。「一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事」を務める安藤 俊介氏が現代人のイライラに対処するテクニックを紹介します。本連載は、安藤氏の著書『あなたのまわりの怒っている人図鑑』(飛鳥新社)から一部を抜粋した原稿です。

 

どうしてハッキリ断れないの、私のバカ!

 

特徴:自分が我慢すればいいとイヤなことも引き受けてしまう。はっきりNoと言えない。頼みごとを断る=相手への攻撃だと思っている。

 

Why? なぜ怒る:できないことをできないといえず、自分に腹が立ってストレスを溜める。 結果、できない自分に腹を立て、自分を攻撃してしまう。

「はっきり断る=相手への攻撃」だと思っている

はっきりNoと言ったり、意見を言ったりすることが苦手な人は、そのことが相手を不快にする、あるいは攻撃する行為だと思っています。相手を嫌な気持ちにするくらいなら、自分が我慢すればいい。だから意見を言わない、すると、ストレスが溜まる(しかもそのストレスの原因を作っているのは自分)という悪循環に陥ります。

 

この悪循環を断ち切るには、相手の気持ちを尊重しつつも、自分の言いたいことを伝える技術を学ぶ必要があります。相手を傷つけず、かつ自分の主張も伝えるコミュニケーションをアサーティブコミュニケーションといいます。無理なことを手伝ってと言われて、「できない」と言っても人間関係を壊すことにはなりません。

 

その際に、ただ「できない」というのではなく、「手伝ってあげたいけど自分も午前中に書類を仕上げないといけないので、できない」と、できない理由を丁寧に説明すれば相手も不快にはならず理解してくれるでしょう。

 

さらに「今はできないけど、明日までならここまでは手伝えます」というように提案までできれば、評価も上がるはず。このアサーティブコミュニケーションはさまざまな機会に使うことができ るので、ぜひとも習得してほしいテクニックです。

 

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