一生に一度の大きな買い物「家づくり」。大金を出すからって「自分はお客様だ」と思い込んでしまうと……? *本記事は、一級建築士である兼坂成一氏の著作『人生が変わる家づくり 一生気持ちよく暮らせるマイホーム』(幻冬舎MC)から抜粋、再編集したものです

床暖房の家が欲しいなら、それを「目標」に設定する

床暖房の家に住みたいのであれば、床暖房の家が欲しいという目標を設定しましょう。その日から床暖房の情報収集がスタート。情報収集と言っても「体験すること」を軸に据えた情報収集が理想です。

 

ただ漠然と、「マイホームが欲しい」という目標では、結局目の前に現れては消える見た目のデザインや価格に右往左往することになります。

 

当初は遠くに思えた目標でも、そこに向かって歩きはじめると、すでに手の届くところにあるものです。大切なのは、目標は必ず達成できると信じることです。途中で諦めたりしなければ、目標に近づきます。反対に、自分にはできないと思うと、できないという目標に近づいてしまいます。

 

目標は価値あるものでなければ達成できません。なぜなら、価値がなければ目標に向かって努力しないからです。目標を設定するのは楽しいものです。その目標に向かって努力するとき、深い充実感を味わうことができます。そして、目標を達成したときの喜びは何物にも代えがたいものです。

最高の家とは、まったく不満のない日常生活が送れる家

元保険のセールスマンで偉大な成功者である、アメリカのポール・J・マイヤー氏は、成功について「価値ある目標を設定し、目標に向かって歩きはじめること」と定義しています。成功とは過去の体験ではなく、価値ある目標(未来)に向けて努力する過程が成功であり、目標が達成できたときにその成功は終わると説いています。

 

一つの目標を達成したら、次の目標が現れます。次々に目標を設定することで、楽しい毎日が続きます。それは人生を限りなく豊かにしてくれます。豊かさとは人に自慢することではなく、自分で感じるものです。

 

他人に自慢するために家を建てるのではなく、家族が幸せに暮らすために家を建てましょう。まったく不満のない日常生活を送れる家。これこそが、建て主にとって最高の家なのです。

 

 

兼坂 成一
一級建築士

本連載は、2018年6月3日刊行の書籍『人生が変わる家づくり 一生気持ちよく暮らせるマイホーム』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

人生が変わる家づくり 一生気持ちよく暮らせるマイホーム

人生が変わる家づくり 一生気持ちよく暮らせるマイホーム

兼坂 成一

幻冬舎メディアコンサルティング

一生に一度の家づくりで失敗したくない──マイホームを建てようとする人にとっては当然の願いです。家づくりは、家族の人生にも大きな影響を及ぼす一大イベントです。だからこそ、多くの人が間取りやデザイン、素材、設備など…

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