どこの街に住むかの選択は、仕事やプライベートに大きな影響を与える。さらに家賃が家計支出の大きなウェイトを占めることを考えると、居住地は資産形成までも左右するといえる。総合的に考えて住みやすい街はどこなのだろうか? 20代後半から30代前半の単身会社員の住み心地を考えていこう。今回取り上げるのはJR中央・総武線各駅停車と東武鉄道亀戸線「亀戸」。

 

チャイナタウンといっても、横浜のような観光客向けのものではなく、自然発生的に中国人が集まり、コミュニティとなっていったという、都内近郊では川口や北池袋あたりと似たような流れです。

 

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中国料理店や中国人向けの小売店が増えているのは、駅北口や「亀戸中央通り」。中国料理店が2店、仲良く並んでいたり、ふらりとお店に入れば日本人は1人だけ、ということも日常茶飯事。ここが日本であることを忘れてしまうほどの雰囲気を醸し出しています。

 

またチャイナタウン化の先にあるのが、アジア各国の人たちが集まりだすという現象です。ここ亀戸でも、アジア系の食材が揃っていることもあり、アジア・エスニック料理のお店も増えています。

 

本場の味を求めて、遠方からファンが訪れるお店も(写真はイメージです/PIXTA)
本場の味を求めて、遠方からファンが訪れるお店も(写真はイメージです/PIXTA)

交通、買い物、飲食、すべてが便利、しかも物価も安い

「亀戸」は単身の会社員の居住地としてはどうでしょうか。駅周辺の家賃相場を見ていきます。駅から徒歩10分圏内の1Kの平均家賃は7.15万円、11分を超えると6.52万円(図表1)。同条件の東京都江東区の家賃水準は、駅10分圏内8.34万円、11分を超えると6.84万円。「亀戸」駅周辺は、江東区のなかでもお得感あふれる家賃水準を誇る地域だといえます。

 

出所:公益社団法人全国宅地建物取引業協会連合 会調べ(8月16日時点) ※単位は万円
[図表1]「亀戸」駅周辺の平均家賃 出所:公益社団法人全国宅地建物取引業協会連合
会調べ(8月16日時点)
※単位は万円

 

厚生労働省が発表している「賃金構造基本統計調査」によると、都内勤務の男性会社員の平均月給は、25~29歳で27.5万円、30~34歳で34.1万円です(図表2)。企業規模によって平均給与は異なりますが、そこから住民税や所得税などを差し引いた手取り額の1/3以内を適正家賃と考えると、都内勤務20代後半は6.9万円、都内勤務30代前半は8.5万円です。

 

出所:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」 ※10名以上の企業対象 ※数値は所定内給与額 ※単位は万円
[図表2]20代後半、30代前半の平均月給 出所:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」
※10名以上の企業対象
※数値は所定内給与額
※単位は万円

 

「亀戸」駅周辺の家賃相場は、駅チカでは20代会社員の適正家賃を若干超える水準です。大手検索ポータルサイトで、20代会社員の適正家賃内、徒歩10分圏内を条件に検索してみると、選択肢は多くはないものの、単身者向け物件がヒットします。その6割強は築30年以上の築古物件。新築含む築5年以内の築浅物件も見つかりますが、専有面積が10〜15㎡と、居住性に難ありの物件です。30代の適正家賃まで条件を広げると、20㎡程度の専有面積を有する物件も視野に入ります。

 

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