産後の夫婦関係はその先何十年を左右する。日本では「産後うつ」になる女性が30%を超えるが、男性のサポートが得られなかったことも大きな原因だろう。産婦人科院長を務める著者が、夫婦で仲良く過ごすための男性からの働きかけのヒントを伝授する。本連載は、東野産婦人科院長の東野純彦氏の著書『知っておくべき産後の妻のこと』(幻冬舎MC)から一部を抜粋した原稿です。

「さりげない」お手伝いが夫のポイントを上げる

会社では、頼まれてもいない業務を誰にも相談せずに進めるのは、現実的ではありません。チームに迷惑がかかるかもしれないし、もしかしたら上司は違うことをやってもらおうと頼むつもりだったかもしれないからです。こういう社会で生きてきた男性にとって「言われてもいないことを自主的にやる」なんて、なかなかできないのです。

 

しかし、家庭においては妻が「何も言わずに察してほしい」と思っているのも事実。頼まれてもいないことを、何も言わずにさりげなくできれば、非常にポイントが高いのです。まずはささいなことから始めてみてはいかがでしょうか。例えば、背が高い男性の場合は電球を磨く、普段見えない棚の上を拭くなど、妻がなかなか手の届かないような場所を率先して掃除してみる。

あるいは、靴箱のなかやベランダのサッシなど、毎日掃除をする必要はないけれどきれいなほうが気持ち良いというような場所を見つけ、ホコリを拭いたり整理整頓をしてみる。

 

すると自分も気持ち良くなるだけでなく、妻からも「そこなかなか掃除できてないところだったから助かったわ」と感謝されるでしょう。

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知っておくべき産後の妻のこと

知っておくべき産後の妻のこと

東野 純彦

幻冬舎MC

知らなかったではすまされない「産後クライシス」―― 産後の妻の変化、訪れる最大の離婚危機…… カギを握るのは夫の行動!? 女性の生涯に寄り添ってきた産婦人科医が伝授する夫婦円満の秘訣とは

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