「絶対ローソン(笑)」異常に固執する正論夫に妻絶句

産後の夫婦関係はその先何十年を左右する。日本では「産後うつ」になる女性が30%を超えるが、男性のサポートが得られなかったことも大きな原因だろう。産婦人科院長を務める著者が、夫婦で仲良く過ごすための男性からの働きかけのヒントを伝授する。本連載は、東野産婦人科院長の東野純彦氏の著書『知っておくべき産後の妻のこと』(幻冬舎MC)から一部を抜粋した原稿です。

「同調」を意識した会話のキャッチボール

こういったシーンは、珍しいことではありません。なぜこの夫婦は仲良く話せなかったのか。それは、男性と女性で会話に求めているものが違うからです。

前の例ならば、次のような切り返しができていれば良かったかもしれません。

 

「今日ね、買い物に出かけたら大学時代の友達に会っちゃって。でね、カフェに入ってお茶でもしようかってことになったのよ」

夫は、読んでいた新聞を横に置いて顔を上げると、妻の顔を見て言いました。

「へえ、それは良かったね」

ここで妻は「この人は私の話を聞こうとしてくれている」とうれしくなります。

 

「でね、キャラメルなんとかってやつを飲んだんだけど、それがけっこうおいしくて!」

妻は相変わらず楽しそうに話し、夫はそれをうなずきながら聞いています。

「うんうん」

「それでね、友達の職場があなたの職場と近かったの!」

「それはすごい偶然だなあ。どのあたり?」

「ほら、あなたの職場の近くの信号を右に曲がるとコンビニがあるじゃない。セブン─イレブン。その隣のビルなんだって!」

「ああ、あのビルね。確かに近いなあ」

 

夫は心のなかで「右にあるのはローソンだけど……」とツッコミながらも、正しい店名はこの話の本筋ではないと瞬時に理解し、なお聞き役に徹します。

 

妻は夫が同調してくれることに喜びを感じ、ますます弾んだ声で話し続けました。

「でしょ? もしかしたらすれ違ってるかもしれないわよ」

「そうだね、どんな人なの?」

「えっとね~」

 

夫がさらに質問をしたことで、会話のキャッチボールが成立しました。

妻はうれしそうにニコニコ。

夫もそんな様子を見てほほえんでいます。

東野産婦人科院長 

東野産婦人科院長
1983年久留米大学医学部卒業後、九州大学産婦人科教室入局。1990年国立福岡中央病院に勤務後、東野産婦人科副院長に就任。その後、麻酔科新生児科研修を行う。1995年同院長に就任。東野産婦人科では“女性の一生に寄り添う。これまでも、これからもずっと。"をテーマに、妊娠・出産・育児にかかわらず、思春期から熟年期、老年期まで女性の生涯にわたるトータルケアを目指す。お産については家庭出産と医療施設の安全管理の長所を活かした自然分娩を提唱。フリースタイル分娩、アクティブバースの推進など、母親の希望の出産に合わせてサポートしている。また、赤ちゃんとの関わり方が分からない父親のための「赤ちゃんサロン~パパ&ベビークラス」や、育児における父親の役割を学ぶための「父親教室」なども開催。子育てに取り組む夫婦にしっかり寄り添うクリニックとして定評がある。

著者紹介

連載「産後クライシス」…冷え切った夫婦仲を修復する処方箋

知っておくべき産後の妻のこと

知っておくべき産後の妻のこと

東野 純彦

幻冬舎MC

知らなかったではすまされない「産後クライシス」―― 産後の妻の変化、訪れる最大の離婚危機…… カギを握るのは夫の行動!? 女性の生涯に寄り添ってきた産婦人科医が伝授する夫婦円満の秘訣とは

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