大和証券、日興証券、野村證券を渡り歩いた原田茂行氏は、顧客資産を1660万円から12億5000万円へと、約75倍も増やしたアナリストです。同氏は日ごろどのように「儲かる株」を見極めているのでしょうか? ※本連載では書籍『株オタクの現役IFAが指南!本当に儲かる「株」講座』(幻冬舎MC)より一部を抜粋。過去の波乱相場から学ぶ株式の正攻法や、投資に失敗する人の共通点、銘柄データのチェックポイントまで、「暴露話に近い」ノウハウを解説します。

「私は身をもって経験しました」筆者の手痛い失敗とは

一つの銘柄だけに集中投資するのはもちろんのこと、トレンドの最先端ジャンルだからといって、一つの分野だけに集中投資するのもよくありません。

 

スマホゲームや電子書籍の流行を皮切りに、私はそれらのジャンルの関連事業としてインターネット広告銘柄を頻繁に買っていました。しかしその後、インターネット広告規制が強化されるようになり、関連事業の売上が鈍化していくという出来事がありました。

 

規制とは、インターネットの閲覧履歴など個人のプライバシー情報を利用したターゲティング広告や、交通事故のニュースにトヨタの広告を挿し入れてしまうような、ブランドを毀損しかねないブランド広告への対策を強化する動きなどを指します。当初私はこの規制に伴う各関連事業への影響は軽微だとみなしていました。

 

しかし目論見は外れ、各社の売上は落ち込み、投資家たちからの信用不安もあり、株価は軒並み下落、大きな損失を抱えることとなってしまいました。リスクを見極め切れていなかったのは、素直に反省するべき点でしょう。視野を狭め過ぎていました。

 

このような痛手を負わないためにも、インターネット広告関連だけでなく、例えば介護や医療など、ほかの分野にも分散投資をしていくべきでした。もっと広くアンテナを張って、リサーチをしていくことを決めた失敗体験です。一つの分野に偏るのは危険だということを、私は身をもって経験しました。偏り過ぎにはご注意ください。

 

偏り過ぎにはお気を付けて…
偏り過ぎにはお気を付けて…

 

 

※本記事は書籍『株オタクの現役IFAが指南!本当に儲かる「株」講座』を抜粋したものです。

 

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原田 茂行

IFA/自由が丘財産コンサルタンツ合同事務所代表/一般社団法人シニアウェルスライフ協会代表理事

 

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    原田 茂行

    幻冬舎メディアコンサルティング

    オタク的に株を愛する著者が導き出した「足で稼ぐ」投資とは――ヘタなテクニカル分析は時間とお金のムダ!? 「推し銘柄」は決算説明会や展示会でこそ出会える! 過去の波乱相場から学ぶ株式の正攻法や投資に失敗する人の共通…

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