発達障害の子どもたちは、多くの才能を秘めている一方、苦手なことも多く存在します。それにより、生きづらさを感じている子供たちも少なくありませんが、取り組み方によって、克服できる可能でいがあります。今回は、子どもの「能力」を最大限に引き出す苦手克服術について解説します。
たとえ器用にこなすことができなかったとしても、それがやりたいことであり楽しんでできることであれば、じっくりと取り組ませればよいのです。それがその子の命の使い道であり、使命であり、存在意義だからです。
発達障害の子どもは、とくに物事の習得に時間が必要になります。中でも、学習障害のある子どもは、苦手なことを習得しようとするとより時間と労力がかかりますし、望むレベルに達しない可能性もあります。
ここで親が気をつけなければならないのは、子どもの目が輝いているかどうかです。本人がやりたくないことに時間と労力をかけるくらいなら、違う才能を伸ばした方がよいでしょう。強制せずに、楽しいと言うことをとことんやらせることが、子どもの能力を伸ばすための原則です。
大坪 信之
株式会社コペル 代表取締役
株式会社コペル 代表取締役
福岡大学 人間関係論 非常勤講師
一般社団法人徳育学会 会長
日本メンタルヘルス協会公認カウンセラー
1963年、福岡県生まれ。
日本アイ・ビー・エム株式会社を経て、現在、子どもの瞳を輝かせ続ける徳育教室コペルの代表として心の教育を志し、様々な研究に取り組み続けている。
全国各地で、子育てセミナーや子どもの潜在能力を引き出すための講演活動を通じて、たくさんの親子にアドバイスを行う。
良好な親子関係を構築するファミリーダイアログなど、多様なオリジナルプログラムを開発実施して活躍している。
著書に『偉人を育てた母の言葉』(致知出版社)、『あなたの言葉で子どもは育つ』(プレジデント社)、『きみの可能性は無限大』(少年写真新聞社)がある。
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