大和証券、日興証券、野村證券を渡り歩いた原田茂行氏は、顧客資産1660万円を12億5000万円まで増やしたアナリストです。本記事では、同氏がライブドアショックとリーマンショックを振り返ります。 ※本連載では書籍『株オタクの現役IFAが指南!本当に儲かる「株」講座』(幻冬舎MC)より一部を抜粋。過去の波乱相場から学ぶ株式の正攻法や、投資に失敗する人の共通点、銘柄データのチェックポイントまで、「暴露話に近い」ノウハウを解説します。

世界大恐慌時のNYダウを凌駕した「マザーズ大暴落」

■資金は中大型株へ

 

ライブドアショック、そしてマネックスショックを皮切りに、異常なペースで行われていたIPOラッシュや、実体の怪しい企業の上場に歯止めがかかっていきます。新興株バブルの終焉です。

 

ライブドアショックの経験から、小型新興株は忌避されるようになり、日本を代表するような中大型株に資金が流れていくようになりました。日経平均が堅調に推移していく一方で、小型株で形成されている東証マザーズは低調。2008年10月のリーマンショックまで一貫して下がり続けていったのです。

 

一時は2800ポイントをつけた東証マザーズ指数が、255ポイントまで大暴落しています。これは91%の下落で、世界大恐慌時のNYダウの下落率83%を軽く上回っています。あらゆる指数のなかでも過去最大級の下落となったのです。

 

新興株バブルが去ったあと、およそ7年もの間、小型新興株は日の目を見ませんでした。「小型株推し」だった私は、この期間はまったくといっていいほど結果を出すことができず、うつ病の一歩手前でした。投資の世界から身を引き、僧侶にでもなろうかと思ったくらいです。

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株オタクの現役IFAが指南!本当に儲かる「株」講座

株オタクの現役IFAが指南!本当に儲かる「株」講座

原田 茂行

幻冬舎メディアコンサルティング

オタク的に株を愛する著者が導き出した「足で稼ぐ」投資とは――ヘタなテクニカル分析は時間とお金のムダ!? 「推し銘柄」は決算説明会や展示会でこそ出会える! 過去の波乱相場から学ぶ株式の正攻法や投資に失敗する人の共通…

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