面倒くさい緑内障治療「毎日必ず目薬を…」から解放される方法

次第に視野が欠け、失明へと至る病気「緑内障(りょくないしょう)」。主に目薬を使って進行を抑えつつ、一生つきあっていかなくてはなりません。たかが目薬と思うかもしれませんが、習慣的に行うとなると大変です。しかし、実はもっと楽で安全な治療法もあるのです。年間1500件の白内障手術を手掛けるスゴ腕ドクター佐藤香氏が解説する本連載。今回のテーマは「iStent(アイステント)」です。※本記事は、アイケアクリニック院長の佐藤香氏の語り下ろしによるものです。

極小インプラントを入れ、眼圧を持続的に下げる手術

以前紹介した記事『徐々に視界が欠け、失明…恐怖の病・緑内障が「実は治る」ワケ』では、「治療で治る緑内障 Part1」として、白内障手術の眼内レンズを使用した治療法をお話しました。本記事はそのPart2として「iStent(アイステント)」を使った治療法を紹介します。

 


「iStent(アイステント)」とは、長さがわずか1mm程度の、非常に小さなインプラントです(写真:iStent〔アイステント〕参照)。この人工物をどのように使うのか、また、どのような効果があるのかをお話していきましょう。

 

写真:アイステント
写真:iStent(アイステント)

 

緑内障とは、目の中にあるお水のバランスが悪くなることにより、モノを見るのに大切な神経がダメージを受けてしまい、視野が周辺から徐々に欠けていく病気です。

 

お水のバランスこそが「眼圧」と言われるもので、これを下げることにより目の神経を守ることができるのですが、その手術に必要となるのがアイステントなんです。

 

アイステントを目の「線維柱帯」と呼ばれるところに入れると、お水の流れがよくなり、眼圧を持続的に下げられるという画期的な治療法です。

 

アイステントは普通、白内障手術と同時に行われます。白内障手術そのものは5分~10分程度で終わりますが、同時にアイステントを入れたとしても2、3分しかかかりません。短時間で終わりますし、痛みもないので、患者さんにとって負担なく受けられる治療法となります。

アイステントを入れるだけで「毎日の目薬」が不要に

アイステントを入れると持続的に眼圧を下げることができるので、それまで処方されていた緑内障の目薬が不要になります。こういった点からも非常にメリットのある治療法と言われています。アイステントを1個入れるだけで、だいたい目薬2本分の効果があるんです。

 

緑内障の目薬は、毎日決まった時間に差さなくてはいけません。日常生活のなかにそういう習慣を組み込まなくてはならないのですが、旅行に行くときまで必ず持って行かなくてはいけません。毎日毎日、どんなときでも同じ時間に差さなくてはならないなんて、本当に大変なことですよね。

 

でもアイステントを入れることで毎日の煩わしい習慣から解放されます。実際、「手術してよかった!」と大変喜ばれる方が多いんですよ。


この治療法はとても画期的でよい方法なのですが、どの医療機関でも受けられるわけではありません。資格が必要なんです。

 

ちなみに私は去年、日本で一番多くアイステントを使用した手術を行ったとのことで、「トップインプランター」に選ばれました。この豊富な経験をもとに、これからもたくさんの緑内障の方を治療していきたいと思います。

 

【動画/「治る緑内障」がある!? スゴ腕ドクターが画期的な治療法を解説】

 

佐藤 香
アイケアクリニック 院長
アイケアクリニック銀座院 院長

アイケアクリニック 院長
アイケアクリニック銀座院 院長 

集中力を要する緻密な作業を得意とし、特に最先端の白内障レーザー手術において抜群の治療実績を誇る。そのほか、網膜硝子体や緑内障の手術も担当。
まぶたの手術やボトックス注射など、眼科医としての視点を活かした目周りの美容にも注力。また、校医を務めるなど、地元住民のかかりつけ医として地域医療にも貢献している。
日々のちょっとした悩み相談から高度な治療まで、総合的な目のケアー「トータルアイケア」の提供を目指す。
現在、注目の眼科女医として、テレビやラジオ、新聞、雑誌などさまざまなメディアに取り上げられている。

http://cataract.eye-care-clinic.jp/

著者紹介

連載「目の病気予防」から「目の美容」まで!スゴ腕ドクターが徹底解説

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