「死後のことなど考えたくない」という人は多いもの。しかし、何も対策をしなかった結果、相続財産をめぐり家族がバラバラになってしまう事例が相次いでいます。そこで本記事では、一般社団法人社長の終活研究会・代表理事の眞鍋淳也氏が死後に起きたトラブルの事例を紹介し、相続対策の重要性を解説します。

「うちは大丈夫」高を括るととんでもない悲劇が…

こうしたことは、「うちの兄弟は仲がいい」と常々思っており、外部にもそのように公言してきた家で起こる確率が高いように見受けられます。

 

「うちは大丈夫」という思いがあるため、まさかこのような事態に発展するとは思いもせず、何の準備もしていないことが多いためでしょう。逆に、親が「うちの息子2人は昔から仲が悪くて困る」という認識を持っていたら、せめて親の葬儀でもめることのないよう、何らかの手を打っておくかもしれません。親としては、自分の死後、兄弟間でどんなことが起こっても不思議ではない時代になったと、腹をくくるしかありません。

 

このケースの場合、

 

「喪主を○に任せる」

「費用は金庫にある現金○百万円から出すこと」

「戒名料は○十万円まで」

 

など、亡くなった父親が、自分の葬儀についての意向を明らかにしておけば、トラブルを未然に防ぐことができたのですが、それがなかったばかりに、兄弟間で齟齬(そご)を生む結果となりました。

 

※本記事は『老後の財産は 「任意後見」で守りなさい』(幻冬舎MC)より一部を抜粋したものです。最新の税制・法令等には対応していない場合がございますので、ご了承ください。

老後の財産は 「任意後見」で守りなさい

老後の財産は 「任意後見」で守りなさい

眞鍋 淳也

幻冬舎メディアコンサルティング

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