大和証券、日興証券、野村證券を渡り歩いた原田茂行氏は、「証券会社を信用してはいけない」と明言しています。背景に潜む悲劇とは一体? 本連載では、『株オタクの現役IFAが指南!本当に儲かる「株」講座』(幻冬舎MC)より一部を抜粋。過去の波乱相場から学ぶ株式の正攻法や、投資に失敗する人の共通点、銘柄データのチェックポイントまで、「暴露話に近い」ノウハウを解説していきます。

『ピーター・リンチの株で勝つ』読んだことあるか?

■「投資の師」との出会いで意識改革

 

私の株式投資に対する意識や取り組みを決定づけてくれる、大きな出会いもありました。赴任した支店の営業課長は、投資に対して真摯な姿勢を貫いていて、証券会社のほかの人間とは違って極めてまともな感覚の持ち主でした。

 

仕事としてというよりも、投資が好きだから証券会社で働いているという印象で、上からの命令どおりに動いてノルマをこなしていくロボットではなく、自分の意志を持ち確固たる信念を取り入れて仕事に打ち込む姿に、私はとても感銘を受けたものです。

 

ただやはり証券会社の営業課長だけあって性格に癖があり、些細なことで怒り出したり、支店長の言うことを聞かず勝手な行動ばかり取っていました。そのせいか次の赴任先では、1カ月で会社を辞めてしまいました。

 

さてその営業課長に、伝説のファンドマネージャーと称されるピーター・リンチ氏が著した『ピーター・リンチの株で勝つ』という本を勧められ、重要なところをノートにまとめてこいと言われました。

 

この本を読むことで営業課長の信念の源を知ることができました。さらに私にとっての大きな学びとなり、投資に対する意識を一新させ、またピーター・リンチ氏を「投資の師」として仰ぐようになったのです。

 

この出会いによって、株の奥深さ、時代問わず共通している金融界や経済界の真理を悟った次第です。同時に真の株オタクになるための礎を築くことができました。

 

本連載には随所で『ピーター・リンチの株で勝つ』を源泉としたエッセンスが盛り込まれています。私が投資の師の影響を大いに受けていることを意味し、また師の教えこそが、正真正銘「株で勝つ」方法を明示した著作であることも意味しています。未読の方はぜひ、同書もお手に取ってみてください。

 

■ローラー作戦で営業漬けの日々

 

新人はとにかく新しいお客さまを獲得することに専念しなければいけません。顧客がいなければ株や投資信託などの金融商品を売ることはできないのですから。上司から顧客を分けてもらうようなことはいっさいなく、自分で顧客を新規開拓していくしかありませんでした。2年目くらいからは、辞めた同期の顧客を引き継ぐことはありましたが。

 

飛び込み営業や電話営業など、やり方はいろいろあります。

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株オタクの現役IFAが指南!本当に儲かる「株」講座

株オタクの現役IFAが指南!本当に儲かる「株」講座

原田 茂行

幻冬舎メディアコンサルティング

オタク的に株を愛する著者が導き出した「足で稼ぐ」投資とは――ヘタなテクニカル分析は時間とお金のムダ!? 「推し銘柄」は決算説明会や展示会でこそ出会える! 過去の波乱相場から学ぶ株式の正攻法や投資に失敗する人の共通…

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