誰かを言い負かすための話し合いではなく、お互いのまだ知らない答えを見つけ出すための話し合いなのです。
発達障害の子どもにとっては、コミュニケーションの練習になりますし、社会に出てからも、話し合いの場で役に立ちます。話し合いによって結論が出せるという原体験にもなります。このファミリーダイアログは左脳が発達し始める3歳から始めることができます。
「ファミリーダイアログ」を習慣づけることが重要
子どもが3歳になるまでは、夫婦でファミリーダイアログを行って、習慣をつくっておくとよいでしょう。次に記した手順にしたがって、ぜひご家庭でやってみてください。
なぜ、今「児童発達支援事業」が求められているのか…
>>>>>>>>記事を読む<<<<<<<<
◆ファミリーダイアログのための準備
1.みんなが気に入って大切にできるような、素敵なノートを用意する。
2.ノートに下記の「ファミリーダイアログのルール」を記入する。
【ファミリーダイアログのルール】
●話し合いの中では親子は対等の立場
●反対するときには代案を出す
●誰かが話している間は口を開かない
●ノートに記した内容は家族の法律として必ず守る
●話し合いが水掛け論になったらその話は終わり
●誰でも家族全員を招集することができる
●原則として全員参加する
3.記入した「ファミリーダイアログのルール」を家族全員で確認する。確認した証として全員が自筆でサインをする。
◆ファミリーダイアログの進め方
1.話し合いたいことがある人が、ファミリーダイアログを行いたいという意思を家族全員に伝える。
2.開催日時を調整する。
※原則として、全員参加できるよう調整する。どうしても参加できないという場合は、そこで決まったことに異議を唱えず、どんな内容であってもサインしなければならない。
3.お互いが納得できる意見が見つかるまで、対話を続ける。話は短く、具体的に簡潔に話すように心がける。
4.決定事項をノートに記し、全員がサインする。
※時間内に意見が一致しなかった場合は、次回の日程を決める。
Case:5歳児がいる家庭の「ファミリーダイアログ」
ファミリーダイアログは実際にはどのように行われているのか、5歳児がいる家庭のモデルケースを見てみましょう。