日本人男性の3割が発症するというAGA(男性型脱毛症)。今回取り上げるM・Aさん(仮名32歳男性)もまた、薄毛に悩まされた患者の1人でした。そんなM・AさんはAGAをどのように克服したのでしょうか。この記事は、音田正光著『薄毛革命「自毛主義」のすすめ』より一部を抜粋・再編集したものです。

「もともと毛がないM字なんです。」手術の結果は…

手術後には一度、毛が抜ける時期がありましたが、これは一時的な“ショックロス”というものだそうです。その可能性については術前にちゃんと聞かされていたので、不安になったりすることはありませんでした。

 

そこも耐えると、4カ月目になって、嬉しい変化が起こりました。もともと毛がなかったはずの額のM字のところから、移植した髪が生え始めたのです。少しずつ髪が生えて伸びていき、半年が経過する頃には、はっきり劇的な変化がありました。今まで髪がなく肌色一色だった部分が、黒一色に変わったのです。これは本当に嬉しく、感激しましたね。後頭部の皮膚を切り取った部分には傷が残りましたが、髪を伸ばして下ろせば外からは見えません。結果、心から「植毛をして良かった!」と思いました。

 

それを見て、私の母も喜びました。私はもともと薄毛の悩みを隠さず、母に打ち明けていました。あまり深刻な言い方ではなく、お互い冗談半分の会話としてです。美容師である母は私の悩みを聞いて、「そんなこと言っても、私は髪の毛あるし~」などと言うので、私も「いや、あなたにはあっても、僕にはないから」と笑いながら言い返していたものです。

 

ただ、そうは言いながらも、母は内心、私に申し訳ないと思っていたようです。後天的なものでなく、先天的に髪の毛がなかったのですから、「生んだ自分の責任」と思っていたのでしょう。だから、母も冗談を言いながらも、「薄毛の悩みを何とかしてあげたい」と思ってくれていたようです。

 

私の髪が生えてきてからは、母は「生えてきたねぇ。こんなに効果があるなら、もっとやったら?」と勧めてくれました。そこで1年後、2度目の手術を決意したのです。しかし、問題は最初の手術で経験したあの痛みでした。

 

もっと髪の毛は増やしたいけれど、あの痛みはできればもう味わいたくない。そう思っていた私にぴったりの手術法がありました。それが「FUE法」です。これはメスを使わない、切らない手術なので、術後の痛みがFUSS法よりはるかに少ないというもの。おまけに高密度で大量の移植ができ、仕上がりもより自然だというので、2回目の手術はこちらを選ぶことにしました。そして最初の手術から1年後に、こめかみにさらに700株を移植したのです。

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    この記事は、音田正光著『薄毛革命「自毛主義」のすすめ』より一部を抜粋・再編集したものです。

    薄毛革命 「自毛主義」のすすめ

    薄毛革命 「自毛主義」のすすめ

    音田 正光

    幻冬舎メディアコンサルティング

    髪が抜けて少なくなる、頭頂部が薄くなる――これは男性にとって古今東西、永遠のテーマといえる苦しみであり、さらに昨今は女性にも薄毛の悩みを抱える人が増えています。 本書では、さまざまな治療法を試しては失望してきた…

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