株式投資の初心者が迷いがちなのが、どの銘柄に「どれくらい」投資すべきか。その際に参考になるのが「期待値」です。株式投資における「期待値」の考え方を見ていきます。※本連載では、AI技術を用いた株価予測ソフトを開発する、株式会社ソーシャルインベストメントでトレーダーとして活躍する川合一啓氏が、個人投資家が株式市場で勝ち続けていくための極意について説明していきます。

期待値が高い銘柄に資金を集中させることの意義

世界一の投資家とも呼ばれるウォーレン・バフェット氏は、「場合によっては、注ぎ込む金額が少ないことが、かえって失敗になることがあります」と述べています。

 

一般に個別株投資は、多銘柄を分散して買うことでリスクを減らすことができると言われています。

 

しかしバフェット氏は、ここぞという時に集中投資をすることの重要性を述べているのです。

 

確かに、買おうと思っている銘柄すべての期待値にそう差がなければ、資金をそのすべての銘柄に分散して購入しても良いでしょう。

 

しかし、それぞれの期待値に明かな差がある場合は、期待値の大きな銘柄に多額の資金を集中させた方が、確率的には当然利益も多くなるのです。

 

もちろんそれは、期待値の計算が的確だった場合の話ではあります。いくらの利益が得られるか、そしてそれがどのくらいの確率かというのは、確かに不確定要素の大きい数値であって、正確に予想できるものではないでしょう。

 

しかし、大雑把にでも期待値を計算してみることで、どの銘柄に資金を集中させるべきか、そしてその結果としての買うべき銘柄数が、見えてくるのではないでしょうか。

 

期待値を計算することで「リスク」と「リターン」と「投入資金」と「銘柄数」が見えてきます。株式投資にリスクはつきものです。しかし、仮に正確ではなくても期待値を計算することで、その銘柄を買うことのリスクを再認識できますし、リターンも想定できます。そして、どの銘柄にどれくらいの資金を投入するべきかと、買うべき銘柄数も見えてくるものです。

 

 

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