株式投資の初心者が迷いがちなのが、どの銘柄に「どれくらい」投資すべきか。その際に参考になるのが「期待値」です。株式投資における「期待値」の考え方を見ていきます。※本連載では、AI技術を用いた株価予測ソフトを開発する、株式会社ソーシャルインベストメントでトレーダーとして活躍する川合一啓氏が、個人投資家が株式市場で勝ち続けていくための極意について説明していきます。

個別株を買う時にも期待値を計算してみる

こういったくじのように単純にはいきませんが、個別株を買う場合にも、このように期待値を計算してみることはおすすめです。

 

たとえば、銘柄Aを任意の金額で買い、任意の時期に売ると50万円の利益が出ると想定します。この銘柄Aは優良大型株で、買うタイミングも適正なため、非常に高い確率で50万円を稼げると考えます。そのため50万円の利益が上がる確率を90%と仮定し、

 

50×0.9=45

 

で、期待利益(期待値)は45万円となります。

 

一方、銘柄Bを任意の金額で買い、任意の時期に売ると300万円の利益が出ると想定します。この銘柄Bは小型成長株で、大化けが期待できます。しかし、新興企業であり必ずしもその確率が高くないので、300万円の利益が上がる確率を20%と仮定します。すると、

 

300×0.2=60

 

で、期待利益(期待値)は60万円となります。

 

このように比べてみると、A株よりもB株に投資をした方が、儲かる確率が高いということがわかります。そしてこの計算を各銘柄に適用していくことで、確率的にどの銘柄を買えば大きなリターンを得られるのかを、把握することができるのです。

 

どれほどのリスクがあるのか?
どれほどのリスクがあるのか?
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