最近、1メートル先がよく見えない…もしかして「白内障」かも

目の病気として知名度の高い「白内障」。高齢者の病というイメージが強いものの、若い世代でも発症する恐れがあります。正しい知識を身に付け、きちんと備えておくことが重要です。今回は『「見える」を取り戻す白内障手術』(幻冬舎MC)より一部を抜粋し、はんがい眼科を受診された方の症状から「加齢が原因で発症する」白内障について解説します。

Case6:加齢が原因で「白内障」発症

【68歳女性のAさん】

 

年の離れた夫に先立たれた後、同年代のお友達とのノルディックウォークが生きがい。

 

しかしここ数年、歩いていても段差などがよく見えず、つまずいて転びそうになることが増え、観光地の掲示板やパンフレットも見えづらくなった。運動や旅に誘われても断ることが続き、引きこもりぎみになってしまった。

 

◆発症時の自覚症状

足下がぼんやりしてよく見えず、転びそうになる。薄暗い場所ではものがよく見えない。1メートル離れると相手の顔がよく見えず、うまく会話がかみあわない。そのため知り合いからは「認知症かしら……」と心配されていた。

 

◆診断・治療

白内障の手術を受けたお友達に勧められ、はんがい眼科を受診。診断は加齢による白内障だった。

 

これから先、どのような生活をしたいか確認したところ、「以前のようにノルディックウォークを楽しみたいし、旅行にも行きたい」とのこと。そこで、遠くから近くまで広い範囲がはっきり見える「多焦点レンズ」の手術を提案。

 

手術後は老眼鏡が不要になり、元気にスポーツや旅行を楽しんでいる。

他のケースはこちら>>>【Case1】【Case2】【Case3】【Case4】【Case5】

「水晶体が硬くなり、見え方が狭まる」のが老眼

目に入ってきた光は、まず角膜で屈折し、さらに水晶体の光を曲げる力(屈折力)を変えることで詳細にピント合わせをします。水晶体は、遠くのものを見るときには水晶体を薄くし、近くのものを見るときには水晶体を厚くすることにより、屈折力を変えて、ピントを合わせています。

 

 

[図表1]目の調節のしくみ

 

この水晶体の厚さを変えているのが毛様体というリング状の筋肉です。この毛様体筋が加齢などの影響で筋力が低下すると、水晶体の厚みをうまく調節できなくなります。同時に、年齢を重ねると水晶体自体も硬くなり、一生懸命に毛様体が頑張っても厚みを変えにくくなります。

 

老眼とは、見え方が狭まり遠くははっきり見えても近くのものを見るときに水晶体がスムーズに厚くならずピントが合わない目のことです。そのため手元を見るときには、厚くならない水晶体の替わりに老眼鏡が必要になります。

 

「厚くならない水晶体」の代わりに老眼鏡が必要になる
「厚みが変わらない水晶体」の代わりに老眼鏡が必要になる

白内障手術を受けると「老眼鏡いらず」の生活に

Aさんのように、以前はとても快活に毎日の生活を送られていたのに、老眼が進み白内障を患ってからやりたいことを諦めて、毎日を過ごしている年配の方がたくさんいらっしゃいます。

 

老いることで、行動範囲が狭まり、発想力も低下し、白内障などにより視力も低下するのだと思われていますが、実は目がよく見えるようになると、行動力や発想力が高まり、若い頃のような快活さを取り戻す方がたくさんいらっしゃいます。人間の若さのカギの一つは、クリアなビジョンなのです。

 

白内障の手術をすると、白内障はもちろん、老眼、近視、遠視、乱視も治すことができます。“もう年だから……”と諦めずに、見えづらいなどの症状がありましたら、ぜひ相談してみてください。

 

一緒に、人生を取り戻していきましょう。

 

板谷 正紀

医療法人クラルス はんがい眼科 理事長

 

 

【レーシックが原因で白内障に?詳しくはこちら】

医療法人クラルス はんがい眼科 理事長 

京都大学眼科で網膜と緑内障の研究と臨床に従事。白内障手術、緑内障手術、硝子体手術などを駆使する術者として技術練磨に勤む。
埼玉医大眼科教授、日本眼科手術学会総会長、埼玉県眼科医会理事、埼玉腎・アイバンク専務理事などを歴任。

▼はんがい眼科の公式ブログ「目のブログ」▼
https://eyeblog-hangai.com/
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https://hangai.org/cataract-seminar/

著者紹介

連載近くも、遠くも、快適に…「見える」を取り戻す白内障手術

「見える」を取り戻す白内障手術

「見える」を取り戻す白内障手術

板谷 正紀

幻冬舎

レーザー白内障手術は、安全・快適・短時間に「見えない」という病気状態を解決し、「見える」を取り戻し、さらに快適に見えるを手に入れるまでに進化しました。この本では、進化した多焦点レンズ、レーザー白内障手術の最新情…