子どもの頃の語彙数が、さまざまな能力に関連しているという事実があるようです。語彙数の多い子どもの家庭では、どのようなことをしているのでしょうか。語りかけの際に気をつけてほしいポイントを紹介しています。

「語りかけ」は重要、たくさんの言葉をかけよう

子どもの頃の語彙数が、さまざまな能力に関連しているという事実が、近年の脳科学でわかってきています。

 

語彙数の多い子どもの家庭と、少ない子どもの家庭について、興味深い調査結果がありますので、ご紹介しましょう。

 

子どもにたくさんの言葉をかけてあげましょう!
子どもにたくさんの言葉をかけてあげましょう!

 

家庭で話される会話の中で、語彙数の少ない世帯の子どもが聞く単語数は、1時間に「平均600語」。語彙数が多い世帯の子どもは、1時間に「2,100語」だったそうです。

 

これでは、子どもの語彙力に違いがでて当然です。この差はのちの学習力にも影響を与えます。しかし、1時間2,100語は、休みなくしゃべり続けなければならない分量ではありません。1時間に15分間おしゃべりしている程度の分量です。

 

ぜひ、以下の語りかけを参考に、子どもにたくさんの言葉をかけてあげましょう!

 

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「豊かな語彙」「前向きな言葉」で語りかける

以下、語りかけの際に気をつけてほしいポイントをご紹介します。

 

たとえば「見て、車」と言うかわりに、「あれはタクシーよ。車の屋根に何か付いてるわね。お客さんを乗せてくれるのよ」などと説明してあげてください。

 

前向きな語りかけのコツは、次の3つです。

 

(1)子どもの言葉を言い換えて「くり返す」

 

「ボール!そうよ、○○ちゃんはボールで遊んでいるのね」

 

(2)「前向きなフィードバック」を与える

 

「上手」「そうよ」をたくさん使い、「ダメ」「やめて」「下手」はなるべく言わない。

 

(3)命令調ではなく「ていねいに頼む」

 

「~してくれる?」「~できるかな?」

何かをしてくれたら、「まぁ、ありがとう!」と感謝。

 

「上手」「そうよ」をたくさん使い、「ダメ」「やめて」「下手」はなるべく言わない
「上手」「そうよ」をたくさん使い、「ダメ」「やめて」「下手」はなるべく言わない

 

●じかに語りかける

 

脳は、顔と顔を合わせた対面の関わりによって刺激を受けます。その傾向が非常に強いため、実際の人との関わりの多さが、語彙力獲得の成果を大きく左右することになります。

 

●つねに語りかける

 

話しかけられる回数が多い子どもは、脳が活性化します。出かける場所や会う人を増やすことが、見るものを説明したり、名前を教えたりする機会につながります。

 

●音読する

 

本を読んであげることは最高の言語教育です。

 

●親の1日を話して聞かせる

 

親が今日一日にしたこと、見たこと、思うこと、感じることを、説明しましょう。目を合わせ、笑いかけながら。話の「内容」は重要ではありません。

 

●「関心を持っていること」を説明してあげる

 

質問を受けたら難しいと思われることでも、真剣に説明してあげましょう。

 

これで、子どもの語彙力が増えること、間違いなしですね!

 

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    本連載は、株式会社コペルが運営するウェブサイト「コペル」の記事を転載・再編集したものです。最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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