石川遼選手の作文からわかる、セルフイメージの重要性
今回は、若くからプロゴルファーとして第一線で活躍している、石川遼選手の例を見てみたいと思います。
下記でご紹介するのは、石川遼選手の小学校卒業作文です。これを読むと「自分はこのような人間だ」というセルフイメージの重要性がよくわかります。
◆石川遼選手の小学校卒業作文
『将来の自分』 石川遼
二年後…中学二年生、日本アマチュア選手権出場。
三年後…中学三年生、日本アマチュア選手権(日本アマ)ベスト8。
四年後…高校一年生、日本アマ優勝、プロのトーナメントでも勝つ。
六年後…高校三年生、日本で一番大きいトーナメント、日本オープン優勝。
八年後…二十歳、アメリカに行って世界一大きいトーナメント、マスターズ優勝。
これを目標にしてがんばります。最後のマスターズ優勝はぼくの夢です。それも二回勝ちたいです。
みんな(ライバル)の夢もぼくと同じだと思います。でも、ぼくは二回勝ちたいので、みんなの倍の練習が必要です。みんなが一生懸命練習をしているなら、ぼくはその2倍、一生懸命練習をやらないとだめです。
ぼくはプロゴルファーになって、全くの無名だったら「もっとあのときにこうしていれば…」とか後悔しないように、ゴルフをやっていこうと思います。
来年には、埼玉の東京GCで行なわれる「埼玉県ジュニア(中学の部)」で優勝したいです。今は、優勝とか関係ありません。
中学生になってから、そういうことにこだわろうと思います。高校生で試合に優勝すると、外国に招待してくれます。その試合で、世界から注目される選手になりたいです。
ぼくは、勝てない試合には、今は出ません。ぼくの将来の夢は、プロゴルファーの世界一だけど、世界一強くて、世界一好かれる選手になりたいです。
小6にして全脳を使い、幸福な生き方を知っていた
石川遼選手は現在、おおむねこの通りになっておりますが、これも、セルフイメージに現実が近づいて行った結果だと思います。
そして、石川遼選手がすごいところは
1. ライバルの2倍練習するという部分
2. 世界一好かれる選手になりたいという部分
です。

1に関しては、試合当日、彼は、一度練習場でボールを打つ、朝食をとりにクラブハウスへ戻る、そしてまた、試合前に練習場でボールを打つ、試合が終わってまた、練習場に行くそうです。
2に関しては、彼は、人は一人では幸せになれない、という脳の奥深いところに眠っている、本能の声を聴いていたのだと思います。
そして、愛されることで、「自分が愛されるに足る価値のある人間だ」という自尊感情につながり、「誰かの役に立っている」という実感が、生きる力になっているのだと思います。
まさに小学6年生にして、全脳を使っていたということですね!
逆に「自分1人だけで生きていけばいい」と思っている人は、配慮範囲や視野も狭く、幸福を感じる機会も少ないのだそうです。
ご存じのとおり、この世のすべては、相互に関わり合って存在しており、単独で存在しているものなどありませんので、人も一人では生きていけないということなのですね。
子どもに「すべての人間は助け合って生きている」「自分自身も誰かの役に立てる」ということを教えて、視野を広げてあげましょう!