「まさかこんなことに…」不倫相手が株主になった社長の末路

日本には、秘密にすることによって穏便に事を済ませようとする文化がありますが、「資産承継」が関わると状況は一変します。実際、富裕層の間では、まさに昼ドラのようなトラブルが発生しているのです。新月税理士法人の佐野明彦氏が、事例をもとに解説します。

二人の関係は終わったが…

《トラブル事例1》

食品の卸販売を手がける六道物産の六道雄二社長は、愛人に株式の一部を譲渡した。愛人である美和子の願いに、あまり深く考えもせず譲り渡してしまったのだ。渡したのは発行済株式数の3%強なので経営に支障はないと考えていたが、数年後には後悔することとなった。

 

今までのことを悔い改め、関係を清算した六道社長は、彼女に渡した株式のことが心配になっていた。二人の関係は終わったが、会社の株式はうやむやになったまま、美和子が持っていたからだ。

 

深く考えず株を譲ってしまった
深く考えず株を譲ってしまった

 

美和子は社長との関係を維持したいという気持ちから株式を要求しただけで、事業には全く興味を持っていなかった。そのため、別れてしまえば美和子にとって株式は持っていても仕方のないものになっていった。

 

しかし、別れ際の身勝手な対応に腹が立っていた彼女は、六道社長とは話をするもの嫌に思い、会社に株式の買い取りの話を持ちかけることにした。後継者である子供から「なぜうちの株式を持っている?」と問い詰められたため、六道社長との愛人関係を暴露。家族はもちろん従業員にまで知られてしまい、やり手の創業社長と評価されていた六道社長の評判は地に落ちてしまった。

 

愛人が名義株の所有者だったケース
愛人が名義株の所有者だったケース

新月税理士法人 代表社員

平成17年3月税理士登録 平成23年5月新月税理士法人設立
お客様の人生に添ったタックスプランを設計するタックスデザイナー。争いになる前の相続人同士の関係に配慮した細やかな調整から事業承継および相続のための株価算定、納税猶予などの資産税対策を通じてオーダーメイドの生涯タックスプランをデザインする。

著者紹介

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佐野 明彦

幻冬舎メディアコンサルティング

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