白内障手術…ライフスタイルに合った「眼内レンズ」の選び方

本記事は、はんがい眼科・板谷正紀院長の著作、『「自分だけ」のオーダーメイド白内障手術』より一部を抜粋して、白内障手術における、自分のライフスタイルに合わせた眼内レンズ選び方について見ていきます。

「眼内レンズ選び」を他人にまかせてはいけないワケ

白内障手術をひとりひとりの患者さんにとってハッピーなものにするためには、ひとりひとりのライフスタイルに最適な眼内レンズを選ぶことが必要です。そのためには、扱える眼内レンズの種類が豊富であることと、眼内レンズの知識が深く患者さんひとりひとりのライフスタイルにベストなものを選択し提案できることが必要です。

 

はんがい眼科は、通常の単焦点眼内レンズから、先進医療対象の眼内レンズ、海外直輸入の多機能レンズ(自由診療)まで広い選択肢を用意しています。

 

さらには、既に白内障手術を受け単焦点レンズが入っている方も諦める必要はありません。単焦点レンズの上に多焦点レンズを重ねて入れ多焦点化するアドオンレンズ(Add-On眼内レンズ)もあります。

 

最も高機能なものでは、近方・遠方に加えて中間距離にもピントが合う多焦点眼内レンズ(=3焦点〔トリフォーカル〕レンズ)も使えます。手術後のメガネの使用頻度が最も少なくメガネやコンタクトレンズ無しで趣味やスポーツが楽しめることから、アンチエイジング志向が高まっている日本では、注目が高まっています。先進国では白内障手術を受ける患者さんの20%以上が3焦点眼内レンズを選んでいるとされています。

 

いずれも乱視矯正も同時にできる多焦点レンズがありますので、老眼や乱視などひとりひとりのビジョンの問題を包括的に解決し洗練されたビジョンを手に入れることができるようになってきたのです。

 

このように白内障手術で水晶体のかわりに入れる眼内レンズには、いろいろな種類があります。おおきく単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズに分けられますが、いろいろなメーカーから白内障用の眼内レンズが発売されています。多種多様なこの眼内レンズの中から、いかにあなたのライフスタイルに合ったものを選ぶかで、その後の人生の喜びも大きくかわってきます。

 

ですから眼内レンズ選びをけっして他人にまかせてはいけないというのが私の考えです。すくなくとも単焦点眼内レンズにするか、多焦点眼内レンズにするかは、その機能をよく理解した上でコストパフォーマンスを考えて判断してください。

 

自分が運転する車を自分で選ばない人は少ないでしょう。眼内レンズも同じです。車よりも長く使うのが眼内レンズです。一生ものなのです。

「単焦点眼内レンズ」も十分素晴らしい結果を生む

我々医師は、ライフスタイルの把握に努めます。年齢は参考に、仕事はなにか? 主な行動範囲は? 車の運転をするかどうか? 自転車、バイクは? スポーツをするかどうか? するとすればどのスポーツか? 趣味はなにか(絵を描く、生け花、カラオケなど)?旅行が好きかどうか? などなど。

 

そして、これまでのあなたのものを見るスタイル、例えば、メガネ? コンタクトレンズ? 強い近視で悩んできた? 遠視で老眼が早く出て困った? などを頭に入れて、今後どんな見え方がハッピーかを一緒に考えます。

 

あなたが、白内障手術をしたあと、どんな見え方を手に入れたいのか、そしてそれはあなたのどんなライフスタイルからでてきた希望なのかも伺います。単焦点ならピントをどこに合わせるのか? 多焦点ならどのタイプが向いているか? そして、ベスト・アイオーエル・フォー・ユア・ライフ(Best IOL for your Life)を決めましょう。頭ごなしにこれにしなさいという医師が目の前にいたら注意することです。

 

本記事では多焦点眼内レンズの素晴らしさをお伝えすることを全面にだしていますが、単焦点眼内レンズが多焦点眼内レンズより劣っていると位置付けているわけではありません。単焦点レンズは、ピントが合う位置にあるものは、多焦点レンズより自然に見えるのです。一方、メガネやコンタクトレンズに頼る生活から解放されたいという多くの人の願いを叶えるには多焦点眼内レンズが圧倒的に有利です。そして最新の多焦点レンズは、単焦点レンズに近い自然な見え方になってきているのです。

 

しかしいままで3つあったメガネを一つにしたい、あるいは常用していた遠近両用メガネをやめ昔のように読書や書類をみるときだけリーディング・グラスにしたいといった希望を叶えたいなら、単焦点眼内レンズという選択も十分、素晴らしい結果を生んでくれると思います。

 

例えば、強い近視で遠くも近くもメガネが必要で遠近両用メガネの不便さをかこっておられた男性は、相談の末、単焦点レンズを選ばれ遠くにピントを合わせました。すると、これまで朝起きてぼやけていた壁がはっきり見え、メガネをかけずに外出もできるようになり人生が変わったと喜びの声をいただきました。いつも診察室には上機嫌で入ってこられます。

 

ひとりひとりのライフスタイルにあって、単焦点レンズでは実現できない多焦点レンズが持っている効果が、多焦点レンズの費用を負担するだけの値打ちがあるかどうかを考えることが重要です。すなわち、費用対効果を考えて単焦点眼内レンズか多焦点眼内レンズかを選択していただきたいと思います。

 

重要なのは単焦点レンズではできないことをよく理解しておくこと。そして多焦点眼内レンズも製品それぞれに弱点があることを理解した上で決めることです。

 

このように自分のライフスタイルに合わせた眼内レンズを医師と相談しながら選べること。それが書籍のタイトルにもなった「『自分だけ』のオーダーメードの白内障手術」なのです。

医療法人クラルス はんがい眼科 理事長 

京都大学眼科で網膜と緑内障の研究と臨床に従事。白内障手術、緑内障手術、硝子体手術などを駆使する術者として技術練磨に勤む。
埼玉医大眼科教授、日本眼科手術学会総会長、埼玉県眼科医会理事、埼玉腎・アイバンク専務理事などを歴任。

https://eyeblog-hangai.com/
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著者紹介

連載眼科院長が教える!ライフスタイルに合わせた「白内障手術」ガイド

「自分だけ」のオーダーメイド白内障手術

「自分だけ」のオーダーメイド白内障手術

板谷 正紀

幻冬舎

白内障を治せば人生が変わる!ずっと忘れていた「見える喜び」を取り戻せば、人生は、もっともっと楽しくなる。