人との触れ合いや愛情によって得られる「ストローク」
◆ストロークバンクは「心のお財布」です
「ストロークバンク(心のお財布)」という言葉を、聞いたことがあるでしょうか? 人はだれでも、ストロークバンクを持っています。
そして、人との触れ合いや愛情によって得られる、さまざまな刺激(ストローク)によって、心のお財布は増えたり減ったりします。
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◆お財布の余裕は「ポジティブな気持ち」「ネガティブな気持ち」につながる
実際の生活のなかでも、お財布に余裕があるときは、
「スイーツを買って帰って、みんなで食べようかな?」
「いつもより多めに募金しよう!」
「受けたい講座があったから勉強してみよう!」
などと思います。
しかし、お財布に余裕がないときは、「何かあったらどうしよう」と不安になり、「受けたい講座があるけど、今回は止めておこう」と、どうしても消極的になってしまいます。
そして、その状態が続いてしまうと、消極的なだけではなく、
「どうして!」
「悪いのは社会のせい」
などと、「怒り」に変わったりします。
心のお財布も同じです。でも、心のお財布のなかに入っているのは、お金ではなくて「愛情」です。
心の財布(ストロークバンク)は、「愛情」でいっぱいになると安定し、「愛情」が不足すると不安定になり、それが続くと「怒り」をお財布に入れてしまうのです。
子どもが問題行動ばかりするときは、愛情や触れ合いが不足して、怒りでもいいから欲しい!というメッセージなのです。
周りの人たちから「たくさんの愛情」をもらう
◆心のお財布を満たしてあげるには?
心のお財布がいっぱいになると、子どもはポジティブな気持ちになり、チャレンジ精神をが育っていきます。
では、心のお財布のなかをいっぱいにするには、どうしたらよいのでしょう?
両親やおじいちゃんおばあちゃん、保育園・幼稚園・小学校の先生など、周りの人たちからたくさんの愛情をもらうと、お財布がいっぱいになり、心が安定します。
ありのままの姿を愛してあげると、子どもの心は安定し、素直でしつけもしやすく、意欲的となり、能力も伸びていくのです。
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◆心のお財布の大きさは子どもによって異なる
愛情をかけて育てているつもりなのに、まわりの子どもと比べると、この子はいつも問題を起こす、甘えが続く、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
また兄弟によっても、違うと感じることがあるでしょう。人によって、お財布の大きさは違うのです。ですから、話を聞いてもらうだけで安心する子もいれば、抱っこして「大好き」と何度もいわれないと落ち着かない子どももいます。
お母さんは、それぞれの子どもの様子を見ながら、子育てしていくことが大事なのです。子ども達にたっぷりと愛情をプレゼントしてください。