子どもは本来、学ぶことが大好きです。好奇心旺盛な幼児期に、適切な教育を受けさせることが重要となります。本連載では、25年前から幼児教育に取り組んでいる株式会社コペル・代表取締役の大坪信之氏が、子どもに「学ぶことの楽しさ」を教える方法を解説します。本記事では、子どもが「問題行動」をしてしまう理由について見ていきます。

人との触れ合いや愛情によって得られる「ストローク」

◆ストロークバンクは「心のお財布」です

 

「ストロークバンク(心のお財布)」という言葉を、聞いたことがあるでしょうか? 人はだれでも、ストロークバンクを持っています。

 

そして、人との触れ合いや愛情によって得られる、さまざまな刺激(ストローク)によって、心のお財布は増えたり減ったりします。

 

【WEBセミナー 開催】
数ヵ月待ちが当たり前?
社会問題化する「初診待機問題」を解決する
「発達支援教室」×「児童精神科クリニック」

 

◆お財布の余裕は「ポジティブな気持ち」「ネガティブな気持ち」につながる

 

実際の生活のなかでも、お財布に余裕があるときは、

 

「スイーツを買って帰って、みんなで食べようかな?」

 

「いつもより多めに募金しよう!」

 

「受けたい講座があったから勉強してみよう!」

 

などと思います。

 

しかし、お財布に余裕がないときは、「何かあったらどうしよう」と不安になり、「受けたい講座があるけど、今回は止めておこう」と、どうしても消極的になってしまいます。

 

そして、その状態が続いてしまうと、消極的なだけではなく、

 

「どうして!」

 

「悪いのは社会のせい」

 

などと、「怒り」に変わったりします。

 

心のお財布も同じです。でも、心のお財布のなかに入っているのは、お金ではなくて「愛情」です。

 

心の財布(ストロークバンク)は、「愛情」でいっぱいになると安定し、「愛情」が不足すると不安定になり、それが続くと「怒り」をお財布に入れてしまうのです。

 

子どもが問題行動ばかりするときは、愛情や触れ合いが不足して、怒りでもいいから欲しい!というメッセージなのです。

 

子どもの問題行動は「愛情不足」のサイン
子どもの問題行動は「愛情不足」のサイン

周りの人たちから「たくさんの愛情」をもらう

◆心のお財布を満たしてあげるには?

 

心のお財布がいっぱいになると、子どもはポジティブな気持ちになり、チャレンジ精神をが育っていきます。

 

では、心のお財布のなかをいっぱいにするには、どうしたらよいのでしょう?

 

両親やおじいちゃんおばあちゃん、保育園・幼稚園・小学校の先生など、周りの人たちからたくさんの愛情をもらうと、お財布がいっぱいになり、心が安定します。

 

ありのままの姿を愛してあげると、子どもの心は安定し、素直でしつけもしやすく、意欲的となり、能力も伸びていくのです。

 

【WEBセミナー 開催】
数ヵ月待ちが当たり前?
社会問題化する「初診待機問題」を解決する
「発達支援教室」×「児童精神科クリニック」

 

◆心のお財布の大きさは子どもによって異なる

 

愛情をかけて育てているつもりなのに、まわりの子どもと比べると、この子はいつも問題を起こす、甘えが続く、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

 

また兄弟によっても、違うと感じることがあるでしょう。人によって、お財布の大きさは違うのです。ですから、話を聞いてもらうだけで安心する子もいれば、抱っこして「大好き」と何度もいわれないと落ち着かない子どももいます。

 

お母さんは、それぞれの子どもの様子を見ながら、子育てしていくことが大事なのです。子ども達にたっぷりと愛情をプレゼントしてください。

 

あなたにオススメのセミナー

    本連載は、株式会社コペルが運営するウェブサイト「コペル」の記事を転載・再編集したものです。最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

    人気記事ランキング

    • デイリー
    • 週間
    • 月間

    メルマガ会員登録者の
    ご案内

    メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

    メルマガ登録
    会員向けセミナーの一覧
    TOPへ