「クルマの購入」を諦めて中古マンション投資を始めたワケ

株式会社町田工務店・代表取締役社長の町田泰次氏は、サラリーマンの資産形成の手段として「不動産投資」を勧めます。実際筆者は、28歳のころ、「クルマの購入」を諦めて中古マンション投資を始めたそうです。その理由は一体何でしょうか?

「クルマをローンで買ったら投資ができなくなるぞ」

人間は何かがほしいと思うと自分のお金で買おうとする。自分にお金がなければどうするか。貯金をするか、あるいはだれかにお金を借りるかのどちらかだ。若いころの私もそうだった。

 

30年以上前のことだ。当時はバブルもまだはじけてなくて、今の若い子たちとちがって、独身のサラリーマンが新車に乗るのはあたり前だった。ご多分にもれず、私も当時の最新流行だったトヨタのハイラックスサーフがほしかった。いまならSUVというくくりになるのだろうか。車高を高くしたピックアップトラックの荷台に居室をつけたようなクルマだ。そんなクルマは、それまでなかったので、ひどく新鮮でかっこよかった。価格は300万円ほど。

 

手取り13万円ぐらいの給料から天引き貯金をして、コツコツと頭金をつくった。それほど高い給料をもらっていたわけではないが、実家暮らしだったので、そこそこ飲んだり遊んだりしても、ある程度の貯金はできた。いま考えるといい時代ではあった。

 

頭金がある程度貯まったので、ほしかったハイラックスサーフを買おうと思った。もちろんローンでだ。クルマのディーラーで契約寸前になったとき、天の声が聞こえた。

 

「クルマをローンで買ったら、それで終わりだ。投資はできなくなるぞ」

 

ハイラックサーフ購入の直前で天の声が
ハイラックスサーフ購入の直前で天の声が

300万円で買ったマンションがクルマのローンを払った

だれに教えてもらったわけではないのだが、そんな考えが頭をよぎったのだ。私はその考えに従った。ローンで憧れのハイラックスサーフを買うのをやめ、さらに貯金を続けた。そして300万円が貯まったとき、近くの不動産屋に行き、300万円の現金で単身者向けの中古マンションを買った。ちょうどバブルがはじけた後、物件が動き出したころだった。そのため思った以上にいいマンションを手に入れることができた。28歳のときだった。

 

もちろん自分が住むためではない。そのマンションを買っても、私はあいかわらず実家暮らしのままだった。ではどうしたかといえば、賃貸に出したのである。

 

当時の賃料がいくらだったか、正確には忘れてしまったが、5万円ぐらいではなかったかと思う。その家賃で私はローンを組み、少しばかり遅くはなったが、ようやく念願のハイラックスサーフに乗ることができた。

 

この「少しばかり遅くなったが」というところが、この話のポイントである。もし頭金だけで貯めてローンを組んでいれば、私はもっと早くハイラックスサーフに乗ることができた。しかし、そうしていればローンの支払いに追われるし、ガソリン代や税金も必要で、それ以上の投資など考えもしなかっただろう。

 

ところが、ローンでクルマを買うことをあきらめ300万円でマンションを買うという回り道をした結果、私はクルマも手に入れ、しかもマンションという投資の手段も手に入れることができた。そのマンションはクルマのローンが終わった後も、毎月私に給料以外の収入をもたらしてくれるようになり、それを私は新たな投資先に振り向けるようになった。まさに一石二鳥。これぞ発想の転換である。

自宅をローンで買うという発想も疑ってみよう

私は、ほしかったハイラックスサーフを買うために貯めたお金で、はじめてのマンションを買い、その家賃でクルマを買った。一見、回り道に見えるが、ここに、実は投資というものの本質が隠れていたのだと、いまの私は考えている。

 

だから、まだ若いのに不動産投資に興味をもったあなたにも、ぜひこうした発想をもってほしいと思う。投資は一見遠回りで時間がかかるように見えるが、長い目で見れば急いだのと同じか、たいていはそれ以上の結果をもたらしてくれる。それが投資だと今の私なら断言できる。

 

だから自分の住む家を手に入れる際も、けっしてローンを組んではいけない。

 

では、どうするか。結婚するなら自分の妻子に快適な住まいを用意してやりたいと、だれもが思うではないか。ここでも発想を変えてみよう。急がば回れ。ウサギとカメだ。まずは賃貸住宅を購入しよう。結婚資金として貯めてきた資金を賃貸住宅の購入資金に充てるのだ。もし具体的に結婚相手がいないという場合も、見切り発車でかまわない。結婚したとき豪華な結婚式をと考えてお金を貯めるのではなく、結婚する前から賃貸住宅の購入を計画し、そのためにお金を貯めるのだ。

 

必要な資金が貯まったら、たとえ相手がまだいなくても賃貸住宅を購入する。その賃貸住宅がもたらしてくれる家賃が今度は、あなたの新居のローンを払ってくれることになるのだ。

 

サラリーマンで大家さんになれるかどうかは、あなたが発想の転換をすることができるかどうかにかかっている。

株式会社町田工務店 代表取締役社長

大阪市出身。高校卒業後、父親が創設した町田工務店に入社。昼間は現場で働き、夜は夜間の大学に通い建築を勉強しながら、一級建築士の資格を取得。平成3年町田工務店の社長に就任した際に、パートナーや回りの人たちの大切さを実感。以来、実際に住まわれるお客様の顔が見える仕事を一層大事にし、そんなお客様に喜んでいただけることを日々の仕事の励みや喜び、やりがいとする。
安心安全はあたりまえ。「大切な家族を育む家づくり」「人と地球にやさしい家づくり」「次世代へ引き継ぐ家づくり」。そんな『こだわりの暮らし』を追求する。

著者紹介

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