「指示がないと動けない大人」になってしまう危険性が
何度注意しても言うことを聞いてくれない子どもを見ていると、もっと「親の言うことをきちんと聞く子に育てなきゃ!」と心配になってしまいますね。
しかし「今時点のきちんとした子」は将来の「指示がないと動けない大人」になってしまう危険性があります。
過去の社会では、大きな組織で、きちんと与えられた役割をこなせる人材がよしとされていました。しかし、多くの仕事が機械化・自動化されてきた今、社会では「言われたことをきちんと行える人」ではなく、「自分で物事を考え、行動できる人」が求められています。
「人から言われないと何もやらない」
「最低限の仕事しかしようとしない」
「自分で物事を考えられない」
「自分では行動せずに批判だけする」
「すぐ人のせいにする」
といった大人が急増していています。
【WEBセミナー 開催】
数ヵ月待ちが当たり前?
社会問題化する「初診待機問題」を解決する
「発達支援教室」×「児童精神科クリニック」
TVなどでも大きく取り上げられましたので、耳にされたこともあるかもしれません。実は、このような大人になってしまう原因は幼児期の育て方にあるのです!
そこで、子どもをそんな「指示待ち人間」にしないための対策を紹介します。
自分で考えて行動できる子に育てる「3つのポイント」
自分で考えて行動できる、そんな大人に子どもを育てたい、そう思う親は、以下の3つを心がけてみてください。
【WEBセミナー 開催】
数ヵ月待ちが当たり前?
社会問題化する「初診待機問題」を解決する
「発達支援教室」×「児童精神科クリニック」
① なるべく口を出さない
親は、子どもへの愛情から、細かいことまで口出ししてしまいがちです。しかし、いつも「ああしたらどう?」「こうしてみたら?」と声をかけていたら、自分で物事を決めようとする感覚が薄れてしまいます。
とはいえ、単に褒めすぎもよくありません。ちょっとしたことで大げさに褒めていると、「褒めてくれないからやらない」という甘えた思考回路になってしまい、何もやることができなくなってしまいます。子どもの自主性を尊重して、暖かく見守ってあげましょう。
② 物で釣ろうとしない
「いい点を取ったら、●●を買ってあげる」「○○できたら、△△に連れていってあげる」と言いがちですが、こういった目標を与えてしまうと、とりあえず目標を達成するためにがんばります。
けれども、もしこれを大人になるまで続けてしまったら、何かをするたびに誰かからご褒美をもらわないとやる気がしないという自主的に動けない人間になってしまうのです。
③ 子ども主体で接する
親の言いなりの子どもにするのではなく、子どもに「自分のことは自分で決める」といった、自主性を身に付けようとすることがとても大切です。
「こうやったらお母さんに叱られる」
「こうやったら褒められる」
「あの人がこうだからこれをしない」
ということが基準になってしまったら、主人公は自分でなくなってしまいます。時には自分のことは自分で決めるという自主性を大事にしてあげてください。
以上を守ることで、しっかり自分の頭で考えて行動できる子を育ててあげたいですね。