令和時代「言うことをきちんと聞く子」の将来が心配されるワケ

子どもは本来、学ぶことが大好きです。好奇心旺盛な幼児期に、適切な教育を受けさせることが重要となります。本連載では、25年前から幼児教育に取り組んでいる株式会社コペル・代表取締役の大坪信之氏が、子どもに「学ぶことの楽しさ」を教える方法を解説します。本記事では、「言うことをきちんと聞く子」の将来が心配な理由について見ていきます。

「指示がないと動けない大人」になってしまう危険性が

何度注意しても言うことを聞いてくれない子どもを見ていると、もっと「親の言うことをきちんと聞く子に育てなきゃ!」と心配になってしまいますね。

 

しかし「今時点のきちんとした子」は将来の「指示がないと動けない大人」になってしまう危険性があります。

 

過去の社会では、大きな組織で、きちんと与えられた役割をこなせる人材がよしとされていました。しかし、多くの仕事が機械化・自動化されてきた今、社会では「言われたことをきちんと行える人」ではなく、「自分で物事を考え、行動できる人」が求められています。

 

「人から言われないと何もやらない」

 

「最低限の仕事しかしようとしない」

 

「自分で物事を考えられない」

 

「自分では行動せずに批判だけする」

 

「すぐ人のせいにする」

 

といった大人が急増していています。

 

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TVなどでも大きく取り上げられましたので、耳にされたこともあるかもしれません。実は、このような大人になってしまう原因は幼児期の育て方にあるのです!

 

そこで、子どもをそんな「指示待ち人間」にしないための対策を紹介します。

 

子どもを「指示待ち人間」にしないための対策とは?
子どもを「指示待ち人間」にしないための対策とは?

自分で考えて行動できる子に育てる「3つのポイント」

自分で考えて行動できる、そんな大人に子どもを育てたい、そう思う親は、以下の3つを心がけてみてください。

 

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① なるべく口を出さない

 

親は、子どもへの愛情から、細かいことまで口出ししてしまいがちです。しかし、いつも「ああしたらどう?」「こうしてみたら?」と声をかけていたら、自分で物事を決めようとする感覚が薄れてしまいます。

 

とはいえ、単に褒めすぎもよくありません。ちょっとしたことで大げさに褒めていると、「褒めてくれないからやらない」という甘えた思考回路になってしまい、何もやることができなくなってしまいます。子どもの自主性を尊重して、暖かく見守ってあげましょう。

 

② 物で釣ろうとしない

 

「いい点を取ったら、●●を買ってあげる」「○○できたら、△△に連れていってあげる」と言いがちですが、こういった目標を与えてしまうと、とりあえず目標を達成するためにがんばります。

 

けれども、もしこれを大人になるまで続けてしまったら、何かをするたびに誰かからご褒美をもらわないとやる気がしないという自主的に動けない人間になってしまうのです。

 

③ 子ども主体で接する

 

親の言いなりの子どもにするのではなく、子どもに「自分のことは自分で決める」といった、自主性を身に付けようとすることがとても大切です。

 

「こうやったらお母さんに叱られる」

 

「こうやったら褒められる」

 

「あの人がこうだからこれをしない」

 

ということが基準になってしまったら、主人公は自分でなくなってしまいます。時には自分のことは自分で決めるという自主性を大事にしてあげてください。

 

以上を守ることで、しっかり自分の頭で考えて行動できる子を育ててあげたいですね。

 

株式会社コペル 代表取締役
福岡大学 人間関係論 非常勤講師
一般社団法人徳育学会 会長
日本メンタルヘルス協会公認カウンセラー 

1963年、福岡県生まれ。
日本アイ・ビー・エム株式会社を経て、現在、子どもの瞳を輝かせ続ける徳育教室コペルの代表として心の教育を志し、様々な研究に取り組み続けている。
全国各地で、子育てセミナーや子どもの潜在能力を引き出すための講演活動を通じて、たくさんの親子にアドバイスを行う。
良好な親子関係を構築するファミリーダイアログなど、多様なオリジナルプログラムを開発実施して活躍している。
著書に『偉人を育てた母の言葉』(致知出版社)、『あなたの言葉で子どもは育つ』(プレジデント社)、『きみの可能性は無限大』(少年写真新聞社)がある。

著者紹介

連載子どもの可能性は無限大!幼児教育のプロが教える「育脳」の進め方

本連載は、株式会社コペルが運営するウェブサイト「コペル」の記事を転載・再編集したものです。最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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