子どもは本来、学ぶことが大好きです。好奇心旺盛な幼児期に、適切な教育を受けさせることが重要となります。本連載では、25年前から幼児教育に取り組んでいる株式会社コペル・代表取締役の大坪信之氏が、子どもに「学ぶことの楽しさ」を教える方法を解説します。本記事では、子どもに大きな影響を与える、大人の声かけについて見ていきます。

子どもの行動に影響を与える「言葉かけ」

普段、子どもにどのような言葉をかけていますか?


親は子どもを助けるつもりで使っている言葉が、実はマイナスの言葉であることが多くあります。


「早くしなさい」「どうしてできないの」「もっとかんばらなくてはだめよ」などの言葉は、子どものやる気に水を差す、マイナス言葉です。知らず知らずのうちにマイナス言葉を繰り返しかけていると、子どもはやる気を失ってしまいます。

 

【WEBセミナー 開催】
数ヵ月待ちが当たり前?
社会問題化する「初診待機問題」を解決する
「発達支援教室」×「児童精神科クリニック」

 

ところが、子どもの能力を上手に引き出すお母さんは、これとは全く逆の言葉を自然に子どもにかけています。


たとえば、「すごいね」「○○ちゃんならきっとできるよ!」「大丈夫よ。できるようになるよ」といった言葉です。


大人でも、マイナスの言葉を繰り返しいわれると、やる気をなくしてしまいます。一方で、ほめられ、認められると、うれしくなってやる気が出ますよね。子どもも全く同じなのです。

言葉のかけ方を変えたことで跳び箱がとべるように

先日、言葉を変えることで、見事に子どもが変わる体験をされたお母さんのお話をご紹介します。


5歳のIちゃんは、幼稚園で跳び箱をとぼうとすると、直前で怖くなり、足が止まってしまいます。

 

とぶ直前で怖くなり、足が止まってしまう…
とぶ直前で怖くなり、足が止まってしまう…

 

【WEBセミナー 開催】
数ヵ月待ちが当たり前?
社会問題化する「初診待機問題」を解決する
「発達支援教室」×「児童精神科クリニック」

 

「どうして止まるの? がんばりなさい!」と励ますのですが、結局Iちゃんはとぶことができず、お母さんは気になっていました。


そこで、先生に相談したところ「大丈夫だよ。失敗してもいいんだよ」「Iちゃんはきっと、とべるようになるよ」といった、プラスの言葉をかけるようにいわれました。また、寝る前に「Iちゃんは跳び箱をとべました」というイメージをするといいことも、教えてもらいました。


早速、跳び箱をとぶイメージを寝る前に行い、朝出かけるときに「失敗してもいいんだよ。Iちゃんはきっとできるようになるよ」とお母さんは伝えました。


すると、その3日後、Iちゃんはとうとう跳び箱をとぶことができたのです。


言葉かけひとつで、子どもの行動は変わります。そのため、一生懸命励ましているつもりの「がんばりなさい!」という言葉が、マイナスに働いていることもあるのです。


「失敗してもいいんだよ」といってあげることで、子どものプレッシャーがなくなり、本来の力を発揮することができます。プラスの言葉かけを行い、子どもの能力を伸ばしてあげたいですね。

 

あなたにオススメのセミナー

    本連載は、株式会社コペルが運営するウェブサイト「コペル」の記事を転載・再編集したものです。最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

    人気記事ランキング

    • デイリー
    • 週間
    • 月間

    メルマガ会員登録者の
    ご案内

    メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

    メルマガ登録
    会員向けセミナーの一覧
    TOPへ