子どもの行動に影響を与える「言葉かけ」
普段、子どもにどのような言葉をかけていますか?
親は子どもを助けるつもりで使っている言葉が、実はマイナスの言葉であることが多くあります。
「早くしなさい」「どうしてできないの」「もっとかんばらなくてはだめよ」などの言葉は、子どものやる気に水を差す、マイナス言葉です。知らず知らずのうちにマイナス言葉を繰り返しかけていると、子どもはやる気を失ってしまいます。
【WEBセミナー 開催】
数ヵ月待ちが当たり前?
社会問題化する「初診待機問題」を解決する
「発達支援教室」×「児童精神科クリニック」
ところが、子どもの能力を上手に引き出すお母さんは、これとは全く逆の言葉を自然に子どもにかけています。
たとえば、「すごいね」「○○ちゃんならきっとできるよ!」「大丈夫よ。できるようになるよ」といった言葉です。
大人でも、マイナスの言葉を繰り返しいわれると、やる気をなくしてしまいます。一方で、ほめられ、認められると、うれしくなってやる気が出ますよね。子どもも全く同じなのです。
言葉のかけ方を変えたことで跳び箱がとべるように
先日、言葉を変えることで、見事に子どもが変わる体験をされたお母さんのお話をご紹介します。
5歳のIちゃんは、幼稚園で跳び箱をとぼうとすると、直前で怖くなり、足が止まってしまいます。
【WEBセミナー 開催】
数ヵ月待ちが当たり前?
社会問題化する「初診待機問題」を解決する
「発達支援教室」×「児童精神科クリニック」
「どうして止まるの? がんばりなさい!」と励ますのですが、結局Iちゃんはとぶことができず、お母さんは気になっていました。
そこで、先生に相談したところ「大丈夫だよ。失敗してもいいんだよ」「Iちゃんはきっと、とべるようになるよ」といった、プラスの言葉をかけるようにいわれました。また、寝る前に「Iちゃんは跳び箱をとべました」というイメージをするといいことも、教えてもらいました。
早速、跳び箱をとぶイメージを寝る前に行い、朝出かけるときに「失敗してもいいんだよ。Iちゃんはきっとできるようになるよ」とお母さんは伝えました。
すると、その3日後、Iちゃんはとうとう跳び箱をとぶことができたのです。
言葉かけひとつで、子どもの行動は変わります。そのため、一生懸命励ましているつもりの「がんばりなさい!」という言葉が、マイナスに働いていることもあるのです。
「失敗してもいいんだよ」といってあげることで、子どものプレッシャーがなくなり、本来の力を発揮することができます。プラスの言葉かけを行い、子どもの能力を伸ばしてあげたいですね。