子どもは本来、学ぶことが大好きです。好奇心旺盛な幼児期に、適切な教育を受けさせることが重要となります。本連載では、25年前から幼児教育に取り組んでいる株式会社コペル・代表取締役の大坪信之氏が、子どもに「学ぶことの楽しさ」を教える方法を解説します。本記事では、子どもの叱り方について見ていきます。

子どもを「一人前扱い」できれば、子育ては成功

子育てに何か問題を感じているお父さまお母さま、どうぞ子どもを認める場、ほめる場を作ってあげてください。

 

ちょっとしたお手伝いを頼み、それをしてくれたときに

 

「ママを助けてくれてありがとう。やさしい○○ちゃんがママ大好きよ」

 

といって、ぎゅっと抱きしめてあげましょう。

 

すると、子どもの自尊感情は満たされて、お母さまの愛情がしっかりと伝わります。それで、子どもが一変していくのです。子どもが小さいからといって、自分の所有物のように思ってしまい、自分の思うままに育てようとすることは避けなくてはなりません。小さくても、自分と対等の人格を持った人間として、尊重して接すると、子育てはうまくいくのです。

 

大抵はそうせずに、大人に対しては絶対にいわないような言葉を、我が子に対しては平気で使ってしまいます。

 

【WEBセミナー 開催】
数ヵ月待ちが当たり前?
社会問題化する「初診待機問題」を解決する
「発達支援教室」×「児童精神科クリニック」

 

もし、夫・妻から

 

「どうしてお前はいくらいってもわからないんだ? ダメといっただろう」

 

「いけないといってるのにどうしてわからないんだ?」

 

「ぐずぐずしないで早くしなさい!」

 

と、毎日何度もいわれ続けたとしたらいかがでしょうか。

 

いやになってしまうか、本当に自分はダメな人間なんだと思い込んでしまうのではないでしょうか。子どものあるがままの存在を認める言葉がけが、子どもの自信を育てると同時に素直さを育てます。比較をせずに個性を認めると、子どもは素直になります。一人前扱いをすると、子どもは変わります。

 

子どもを一人前扱いすることができれば、子育ては成功です。子どもの人格を無視して、がみがみ叱るのは、最低の教育になります。

 

子どもを「一人前扱い」できれば、子育ては成功
子どもを「一人前扱い」できれば、子育ては成功

悪いことをしたら「叱られる」という体験が必要

しかし、ほめる教育にとらわれて、どんなときでも叱ってはいけないと思い込んでしまうことも間違いといえます。

 

子どもが何をしても、人に迷惑をかけていても、何も叱らないのではいけません。子どもはいけないことをしたときに、叱られるという体験が必要です。間違ったことに対しては、断固として許さない態度を一度見せておけば、子どもは自分を抑えることを学びます。

 

ここで大切なのは、「いけないことをしたときは、うちの親は厳しい」と子どもに自覚させることです。

 

【WEBセミナー 開催】
数ヵ月待ちが当たり前?
社会問題化する「初診待機問題」を解決する
「発達支援教室」×「児童精神科クリニック」

 

例えば、お母さまが「絶対」という言葉を口にしたときは、何があってもダメなんだと子どもが理解できれば、どうしようもないときは、切り札の「絶対」を使えばよいということになりますよね!

 

ただし、切り札は乱発すると効き目が無くなります。いざというときだけ使いましょう!

 

そして、同じシチュエーションが起こった場合には、一貫して同じ対応をすることが重要です。叱るときは、子ども自身を叱るのではなく、子どものした間違った行為を諭すようにして、なぜいけないのか、子どもが理解できる範囲で理由も話すようにするといいでしょう。

 

 

大坪 信之

株式会社コペル 代表取締役

 

あなたにオススメのセミナー

    本連載は、株式会社コペルが運営するウェブサイト「コペル」の記事を転載・再編集したものです。最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

    人気記事ランキング

    • デイリー
    • 週間
    • 月間

    メルマガ会員登録者の
    ご案内

    メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

    メルマガ登録
    会員向けセミナーの一覧
    TOPへ