母親が赤ちゃんに対して行う「ストローク(愛撫)」
母親が赤ちゃんに対して行う「ストローク(愛撫)」は、子供の成長に大きく影響を与えるといいます。
可愛がられて育った(プラスのストロークを多く受けた)子供は、能力的に高く、性格的にも良い子になり、逆にあまり愛情を受けなかった(ストロークを受けなかった、またはマイナスのストロークを多く受けた)子供は、能力・性格面で劣ってしまうと言います。
プラスのストロークは、スキンシップだけではなく、
●褒める
●微笑む
●大切にする
●肯定する
●愛する
等のことばや行為も含まれます。
マイナスの場合も同様で、身体的な虐待だけでなく、
●けなす
●怒る
●否定する
●無視する
というものも入ります。
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人間はストロークを欲するものです。子供のおねしょは、ストロークが足らないことに不満を持った結果、マイナスのストロークでも欲しいという気持ちが起こす現象だと言われます。
そして、プラスのストロークを欲するのは大人になっても同じです。好かれたいし、大切にされたいし、自分の存在の価値を認めてもらいたいのです。
人間関係を良くするためというと、自分がいかに優れている人間になるか、といかに他人に好かれるか、ということばかり考えがちなのですが、実はそうではないのです。
良好な人間関係をつくるために、多くの人は優れた、魅力的な人間になろうとします。でもそれは、なかなか大変な努力と時間が必要です。もっと簡単に、しかも絶大な効果を生むやり方こそがストロークなのです。
プラスがプラスを、マイナスがマイナスを生む
自分の心のなかにプラスのストロークがたまっていれば、他人に対してもプラスのストロークを発することができます。逆にマイナスがたまっていると、他人に対してもマイナスを発しやすくなります。この法則を「ストロークバンク」と言います。
また、自分にプラスのストロークを与えてくれる人には、プラスのストロークを与えたくなります。逆も然りです。このような法則から、ストロークはプラスがプラスを、マイナスがマイナスを生みだし、それはくるくると回ってスパイラルで増大するという性質をもっています。これが「ストロークバンク」なのです。
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いわゆる「寂しい人(困った人)」は、人の気を引こうと奇異な行動をとったり、気を引くためにいじわるをしたりします。大人版のおねしょですね。そういうマイナスのストロークを受けた人は、お返しに「寂しい人」に対してマイナスのストロークを返します。そうすると「寂しい人」はさらに寂しくなり、またまたマイナスのストロークを投げてしまいます。それに対して、周囲の人はさらに強烈なマイナスのストロークを返します。
「寂しい人」は、愛が欲しい、自分を構って欲しいという気持ちを持っているにも関わらず、その本心に反して人間関係は、ますます悪化していきます。無限地獄となるのです。
逆に、プラスのストロークを他人に与える人は、人からもプラスをもらえます。そしてスパイラル状に、信頼や愛情が築かれていきます。
つまり、最初に自分のほうから発するのがプラスかマイナスかによって、その後の人間関係が大きく変わっていくのです。
大坪 信之
株式会社コペル 代表取締役