注目は「日足チャート」…株式投資で勝率を安定させる方法は?

昨今、様々な業界で技術の応用が模索されている人工知能。投資の世界でも、AI技術を活用したサービスが次々と誕生し、関心が高まっています。本連載では、AI技術を用いた株価予測ソフトを開発する株式会社ソーシャルインベストメントの山本弘史代表取締役が、AIによって大きく変わる資産運用の未来について説明していきます。本記事では、寄り付きに注目した「居合抜き1分トレード」の勝率を、さらに安定させるためのポイントを紹介します。

寄り付き前の気配を見る「居合抜き1分トレード」

筆者が推す「居合抜き1分トレード」は、1日のうちでエネルギーが最も集中する朝の寄付き(午前9時)に狙いを定めて、上下に激しく揺れるところを、切れ味鋭くスパッと利益を抜いていく方法であり、動きやすい銘柄の「寄付き前気配」を見ることにより、勝率を著しく高めることに成功している。実際に筆者も、そして筆者が「居合抜き1分トレード」を伝授した人たちも、90%以上の勝率を何年にも渡りキープしている。

 

投資の世界では、短期売買トレードの神様として有名なラリー・ウィリアムズのOOPS(ウップス)という手法の勝率は、およそ54%である。スマッシュデイという手法の勝率は、およそ56%である。他にも、短期売買の魔術師リンダ・ブラッドフォード・ラシュキや、ローレンス・A・コナーズといった、世界的なトップトレーダーの手法の勝率も同じようなものである。

 

もちろん、彼らは「正の期待値」がある手法を継続して使い、そして損小利大を実現させているからこそ莫大な富を築いているのであり、利益と損切幅を限定的にしている「居合抜き1分トレード」と一概に比較することはできない。それでも株式投資の世界で勝率90%超えを継続して叩き出している手法というものは、筆者自身、長くこの世界にいるが聞いたことがない。「居合抜き1分トレード」は相場で毎日繰り返されるエネルギーが集中する時間帯に限定しているからこそ成し得る勝率だと考える。

 

さらに勝率を安定させるポイントがあるので、解説していくが、まずは「居合抜き1分トレード」の大きな流れを復習しておこう。

 

1.(前日)「候補銘柄」を選ぶ

2.(当日)「候補銘柄」の中からどの銘柄でトレードするかを決める

3.(当日)「買い」か「売り」か決める

4.(当日)トレードをする

 

筆者自身は、この流れのみでトレードすることがほとんどだが、少し時間に余裕がある時は、さらに「候補銘柄」の「日足チャート」をチェックすることにしている。

 

通常は、「候補銘柄」の寄り付き前気配を見るだけで、「買い」か「売り」か「見送り」を判断できるのだが、時々、「気配が非常に強い」にも関わらず、気配通りに動かない(下落してしまう)というような銘柄がでてくる。その原因が「日足チャート」にある。どういうことか具体的に見ていこう。

「日足チャート」で注目すべき、2つのポイント

2019年7月25日(木)の「6728 アルバック」であるが、この銘柄の寄付き前気配は、次のとおり時間とともに成行買いが増加しており強気である。

 

19年7月25日寄り付き前の「アルバック」の動き
 

このような「強気」な銘柄の場合は当然「買い」と判断するのであるが、寄り付いた後は、次のチャートの通り下落している。

 

19年7月25日アルバックの動き

 

確かに、少し高く寄付きすぎた嫌いはあるが、通常、「居合抜き1分トレード」では問題なくトレードできる範囲である。しかし実際は「寄付きから下落」してしまった。その原因は日足にあると述べた通りだが、次のチャートがアルバックの日足である。

 

19年7月25日アルバック日足チャート

 

ご覧いただくとわかる通り、アルバックは連日に渡り強い上昇を見せている。そして、前日は特に強い「陽の丸坊主(=ローソク足の陽線のうち、上ひげや下ひげのない大陽線)」が出現しており、その流れで当日も高い寄付きとなった。しかしさすがにここまで高くなり移動平均線との乖離が大きくなると、利益確定を行っておこうと考えるトレーダーが出てきてもおかしくない。

 

このような連騰している銘柄は、「寄付き前気配」がいかに良い状態であったとしても、気配どおりに素直に動いてくれないケースもあるため、「見送り」するようにしている。日足チェックをフィルターとして使うことで、より勝ちやすい銘柄のみをトレード対象としていくわけである。

 

もう1例、同じく7月25日(木)の銘柄を見てみよう。「4062 イビデン」であるが、こちらも寄付きに向かって、成行買いの気配が増加している。通常であれば、「買い」と判断するところだが、

 

19年7月25日寄り付き前の「イビデン」の動き

 

イビデンも、日足を見れば「買ってはいけない」銘柄であると判断できる。

 

19年7月25日イビデンの動き

 

イビデンの前日日足の終値に注目していただきたい。株価は2連騰をしたうえで、前日は年初来高値に到達している。この日足の高値は強烈なレジスタンスライン(抵抗線)として働く可能性が高く、ここを突破するためには大きなエネルギーを必要とする。

 

そして、実際に寄り付いた後のチャートは次のとおりである。

 

19年7月25日イビデン5分足チャート

 

寄り付いた直後から下落してしまった。

 

このように、日足レベルでのレジスタンスライン付近で突破する力(資金力)のない個人投資家が無理にトレードする必要はなく、ここは力のある機関投資家に成行を任せとけばいい。個人投資家は方向性が定まってから、トレード対象とすればいいのである。

 

「居合抜き1分トレード」は、寄り付きという限定した時間のみで行うトレードであるからこそ極めて高い勝率を誇るが、さらに「日足チャート」をチェックすることにより、さらに勝率を高めることができる。

 

もう一度、日足チャートをみて注意しなければならない点を整理しておくと

 

・日足で連騰している銘柄は候補銘柄から外す

・日足の節目となるレジスタンスライン付近にいる銘柄は候補銘柄から外す

 

以上のフィルターを加えることで、「居合抜き1分トレード」は非常に強固なものとなる。

 

株式会社ソーシャルインベストメント 代表取締役

茨城県取手市生まれ。
株式会社テレビ朝日サービス入社。テレビ朝日報道の中枢を担う基幹システムの運用取り纏め行う。
同社退職後、日本では行われていない投資の教育を広め、国民一人ひとりが金融リテラシーを高めることで、仮に資産価値がまったくなくなったとしても、また自分の力で資産を作り出し、将来の不安なく生き延びることができる「自分の力で生きる力」を身に着けることを全力でサポートすることを目的とした株式会社ソーシャルインベストメントを2013年12月に設立。
webマーケティングを通して多数の投資教育プロジェクトを成功させる。
2016年より人生100年時代において社会保証に頼らない人生をサポ―トすべく、「投資教育」と「AIアプリケーション開発」を軸として事業を展開。

著者紹介

連載投資スキル0点でも「100点満点のAI株価解析ソフト」を作れたわけ

●本記事は、情報提供を目的として、株式会社ソーシャルインベストメントが監修するものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
●当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、株式会社ソーシャルインベストメント、幻冬舎グループは責任を負いません。

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