全国民泊同業組合連合会 理事・大神麗子氏の著書、『民泊2.0~事業と投資のハザマだからオイシイ』(みらいパブリッシング)から一部を抜粋し、民泊運営のポイントについて見ていきます。

集客効果が半端なく高い「Wifiがある部屋」

部屋に用意するものは、自分が暮らす際にも必要な家具家電一式などです。

 

・家具家電

 

ベッド、冷蔵庫、レンジ、テーブル、椅子、テレビ、洗濯機、ソファ、ドライヤー、ケトル、照明器具、カーテン、掃除機、アイロン、布団、枕、リネンなど。中古の家具でも大丈夫です。リサイクルショップやメルカリなどで売っているものを格安で入手するのも手です。

 

・備品

 

Wifi端末、タオル、ハンガー、スリッパ、ゴミ箱、キッチン用品、食器、鍋など。

 

・アメニティ

 

シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、ハンドソープ、ティッシュ、トイレットペーパー、洗剤。その他、コーヒーの粉や、お菓子、綿棒などを置いてあげると喜ばれます。

 

・テレビは必要か

 

テレビ番組は日本語なので、外国人にとってはあってもなくてもいいという感じもあるのですが、テレビがある部屋の方がグレードが高く見えるので、高単価ゲストを狙いたいのであれば置くべきです。ホテルならどこでも置いてあります。

 

・Wifiは必要か

 

あった方がいいです。投資対効果が大変高く、Wifiがある部屋を選んでいるゲストは多いです。ゲストは海外から来るので、ネットが繋がらないことが多いです。Wifiは、月額4000円ほどで安いわりに、それによる集客効果は半端なく高いので大変コスパがいいです。

 

・キッチン用品

 

滞在中に自炊したいというニーズがあります。自炊に関しては、単にお金の節約目的ではなく、明確な必要性がある方々がいるのです。料理できる環境は、民泊とホテルの差別化にもなっているので、ぜひ用意しましょう。

離乳食、ハラル対応…「ゲストのニーズ」を第一に

長期宿泊のゲストは、外食ばかりだと身体によくないのでたまには自炊したいと考えます。小さい子供連れのゲストからは、離乳食など子どもが食べられるものを作りたいというニーズがあります。

 

そのほか、宗教上で厳格に食べられないものがあり(豚や牛が食べられないなど)、外食すると入っている成分がわからないので、食事は自炊する必要があるというニーズもあります。

 

日本ではハラル対応などが遅れています。日本に来ると外食ができず、コンビニなどでも買えず、食事に困っているゲストが非常に多くいます。一人あたり二つのスーツケースを持ち、滞在に備えてたくさんの調味料や保存食などを自国から持参してくるゲストも珍しくないです。

 

ハラル対応などは、観光立国を進めるうえで国として対応していかなければならない問題ですが、まずはそのような方々の宿泊先として民泊が社会貢献できているという事実は、喜ばしいことでしょう。ホテルにはキッチンがないので自炊できませんし、民泊にアドバンテージがある部分です

 

これら以外に、ゲストが喜びそうなものを揃えるとグレードがアップして、部屋の単価が高くなります。DVDプレイヤー、ゲーム機、マッサージチェア、こたつ、ノートPC、タブレット、電話、空気清浄機、乾燥機など、自由に工夫して置いてみましょう。

 

無事に部屋が完成して、許認可が下りたら、運営開始です。施設名は自分で決められます。自分の名前を入れたホテルなどでもいいでしょう。ゲストにわかりやすく、検索ヒットしやすいように、地域の名前を入れた施設がおすすめです(例「浅草 大神ホテル」など)。

 

 

大神麗子

全国民泊同業組合連合会・理事

民泊2.0 事業と投資のハザマだからオイシイ

民泊2.0 事業と投資のハザマだからオイシイ

大神 麗子

みらいパブリッシング

「人生をもっと豊かに、充実した毎日を送りたい」 そう感じている人は多いはず。 「民泊」は、自分らしく楽しみながらできる仕事としても、 ゼロから始める人や副業でやる人にもぴったりのビジネスです。 さらに今、訪日…

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