ストレス?栄養不足?まぶたがピクピクする原因とは

「モノがぼやけて見える」「目がかすむ」「光がいつもよりもまぶしい」など、気にはなりつつも、見過ごしてしまっている「目」についての悩みはないでしょうか。そんな悩みを抱えたままでは、日々の不安が募るばかりです。本連載では、白内障・緑内障・網膜剥離手術に強みをもつ、はんがい眼科・院長の板谷正紀氏が、眼病の症状やその対処法について解説します。

ストレスや疲れからくる「眼瞼ミオキミア」

目のまわりがピクピクと勝手に動いて止めようにも止まらない経験がある人は、おそらく多いのではないでしょうか。自分の意思とは関係なく、勝手にまぶたがピクピクと動いて止まらなくなってしまうと、自分はどうしてしまったんだろうと不安になってしまいます。

 

自分の意思とは無関係にピクピクとまぶたが動く現象は、単に疲れやストレスから一時的に起きる眼瞼(がんけん)ミオキミアかもしれません。もしくは、どんどん悪化して目が開けられなくなる眼瞼痙攣(がんけんけいれん)や顔面の複数の筋肉に起こる片側顔面痙攣(かたがわがんめんけいれん)など、しっかりした治療が必要な病気にかかっている可能性も考えられます。

 

同じまぶたのけいれんでも、これらは全く異なる病気です。今回は、眼瞼痙攣を起こす病気をお伝えします。ぜひ参考にしてください。

 

「片目だけピクピク動いて気持ちが悪いけれども、それ以外の症状は一切現れない」というのであれば、眼瞼ミオキミアの可能性が高いでしょう。眼瞼ミオキミアは、通常片目にのみ現れる、まぶたがピクピクと勝手に動いてしまう症状です。

 

目のまわりの筋肉(眼輪筋)が一定のリズムで勝手に収縮することで、上まぶたや下まぶたがけいれんしたようにピクピクしてしまうのです。病気というより生理現象に近く、症状自体は数日から数週間で自然に治まります。

 

健康な人でも眼瞼ミオキミアに悩まされる可能性は大いにあります。というのも、眼瞼ミオキミアは、疲れ目、睡眠不足、身体的な疲労など、要するに単なる疲れが引き金となって現れることが多い症状だからです。

 

心理的ストレスも原因のひとつと考えられています。

栄養不足も引き金になることがある?

“筋肉のけいれん”という観点から言えば、筋肉の働きにかかわる電解質(イオン)という栄養成分が原因という考えもあります。特に、マグネシウムが注目されています。マグネシウムはストレスを受けることによって減少するとされている栄養素ですので、しっかりと補ってやることで症状が緩和される人もいるようです。

 

他には、目の粘膜強化につながるビタミンA、神経伝達物質の合成に関わるビタミンB6とビタミンB12の不足も、目のまわりの筋肉のけいれんを引き起こす影響があるかもしれないとされる栄養素です。

 

しかし、いずれもこのような栄養素サプリメントを補うことで眼瞼ミオキミアが治るという科学的根拠(エビデンス)はありません。なぜなら数日から数週間で自然に治ってしまうからサプリメントの効果かどうか分からないのです。

 

眼瞼ミオキミアは、睡眠不足や疲労などの体調の悲鳴のサインと考えることもでき、そのような意味では栄養不足も原因のひとつにはなるかもしれません。

医療法人クラルス はんがい眼科 理事長 

京都大学眼科で網膜と緑内障の研究と臨床に従事。白内障手術、緑内障手術、硝子体手術などを駆使する術者として技術練磨に勤む。
埼玉医大眼科教授、日本眼科手術学会総会長、埼玉県眼科医会理事、埼玉腎・アイバンク専務理事などを歴任。

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著者紹介

連載眼科院長がやさしく解説!「目」に関する不安を解決するための基礎知識

本連載は、「はんがい眼科 目のブログ」の記事を抜粋、一部改変したものです。