統合的セキュリティ「ジュピタープロジェクト」が目指す未来

近年、世界中のあらゆる企業や政府機関はその規模に関わらず、常にサイバーアタックの脅威にさらされている。また、攻撃側は日々巧妙化、複雑化を続けており、画一的な対策では防御しきれなくなってきていることから、多角的、かつ包括的なセキュリティソリューションの提供が急務であるといえるだろう。そのような状況の中、新しいサイバーセキュリティの考え方を提唱し、AIの活用を柱としたセキュリティの確立を目指すのがジュピタープロジェクト株式会社だ。代表取締役CEOの石塚宏一氏に、詳しくお話を伺った。今回のテーマは「世界の成長市場でジュピタープロジェクトが目指す未来」である。

世界で年10%成長する「サイバーセキュリティ市場」

世界のIoTデバイスの数は、2017年の時点で約270億個となっており、2020年には約400億個、2030年には1,250億個まで増加すると予想されている。現在の地球の人口が約76億人、2050年で約100億人といわれているので、莫大な数である。そしてサイバーセキュリティ市場は、2020年には世界で2,319億ドル、日本国内においても、113億ドルになるという予想があるが、これも状況によっては、指数関数的に増加するかもしれないといわれている。サイバーセキュリティ業界は、絶対的に成長が見込まれているマーケットといえるだろう。

 

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[図表1]世界のサイバーセキュリティ市場の推移

出典:ジェトロ(https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2018/1fb2ecd606c590e5.html)
出典:ジェトロ(https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2018/1fb2ecd606c590e5.html)

 

そのような環境のなかでジュピタープロジェクト社は、常にサイバー攻撃や情報漏洩の危機にさらされている世界中のあらゆる企業や政府機関に対し、多角的、かつ包括的なセキュリティソリューションを提供することを目標としている。

 

「我々のミッションは、セキュリティ事業を通じた、国際社会の持続可能な開発を実現すること。サイバーセキュリティを国連の持続可能な開発目標(SDGs)の18番目と位置づけ、社会の安全を守っていくことにより、SDGsの実現に貢献することです。

 

我々のビジョンは、統合的セキュリティ会社として、革新的な技術を結集して、もっとも強固なサイバーセキュリティシステムを開発し、世の中へ提供すること。さらにサイバーセキュリティにとどまらず、さまざまなセキュリティソリューションを集約し、業界を牽引するプレーヤーとなることです。

 

我々のバリューは、サイバーセキュリティビジネスのエコシステムです。先進的な技術力と開発力、サイバーセキュリティに関する叡智、知見、ノウハウを持ち、グローバルパートナーシップにより、セキュリティポートフォリオを構築します」

 

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日本発「サイバーセキュリティシステム」を世界へ

株式会社ジュピタープロジェクト 代表取締役CEO 石塚宏一氏
ジュピタープロジェクト株式会社
代表取締役CEO 石塚宏一氏

そのセキュリティポートフォリオのなかから、柱となる3つを紹介しよう。一つ目は、Security BoxとSOC(Security Operation Center)だ。

 

Security Boxは、外部からのデータアクセスがあったときに、データログをすべてサーバー側に吸い取り、AIや相関分析などを用い、不審なアクセスがないか監視。もしあれば遮断をするファイアーウォール的なセキュリティ管理プロダクトだ。

 

加えてSOCにおいて、幅広い分析手法を実践するホワイトハッカーを含むアナリストチームが、高度な攻撃検知からのアラート判断やAIを用いた対策の検討、実施までを24時間365日体制でサポートすることで、高度なセキュリティを実現する。その際には、内部に対するセキュリティも重要だという。サイバーアタックのインシデントは、内部の人間が絡んでいる確率が80〜85%といわれており、内部の人間が内通したりすれば、脅威はさらに大きくなるので、これも防御する必要がある。

 

次にブロックチェーン技術を活用した情報保護システムだ。

 

ブロックチェーンというのは、一つの情報を分散して、それをお互いにチェックをすることで、勝手に改竄できないようにするシステムだ。情報が分散されていることから、悪意のある第三者による情報の盗難や改ざんを防げるとともに、万が一漏洩しても、情報が無価値化する。

 

3つ目が秘密分散鍵システムだ。従来の暗号通信に使用されている秘密鍵と公開鍵による認証では、一定のリスクを減らすことができるが、パスワード情報自体を盗まれると容易に漏洩や改ざんを許してしまうリスクがある。さらに秘密鍵情報を紛失すると、アカウントへのアクセスが永久的にできなくなるリスクも存在する。

 

しかしこの秘密分散鍵システムであれば、秘密鍵を秘密分散処理することにより、たとえば3つにわけたら、そのうちの2つだけがあれば、秘密復元処理で秘密鍵に戻すことができ、認証が可能になるのだ。秘密鍵を複数のデバイスに分散して管理することでセキュリティレベルをより強固にできることに加え、たとえ分散鍵を一つ紛失しても、残りの2つを照合することで復元が可能なことから、利便性や安心感を保証できるという。

 

「ファイアーウォールでできるだけ高い壁を作り、ミサイルが飛んできたら迎撃する。なりすましの可能性があれば、例外なく全員の免許証やパスポートを確認するなどセキュリティチェックをする。そこまでやっても、もし情報を盗まれたら、それ単体では意味をなさないようにする。分かりやすくいうと、そのようなイメージです。これらのすべてができれば、セキュリティとしてかなり強力なものになるでしょう」

 

今後、これらすべてのサイバーセキュリティに対応できる会社がさらに求められるだろう。

 

「私が海外にいて感じるのは、ジャパンブランドに対する尊敬の念と高潔性です。これらに裏付けられた日本の叡智を集結して、新しいサイバーセキュリティシステムを構築し発信すれば、世界中の人々の役に立つことができると確信しています」

 

 

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ジュピタープロジェクト株式会社 代表取締役CEO

ソニーモバイル コーポレートバイスプレジデント、
ソニ―エリクソン 常務取締役、
ソニーディスプレイ事業部長、FTV事業部長など、
ソニーグループの要職を歴任。
米国、英国、ドイツ、ベルギー、シンガポール、ドバイなど、豊富な海外経験を持つ。

著者紹介

連載投資対象としても有望分野!?「サイバーセキュリティ業界」の可能性

取材・文/関根昭彦 撮影/杉能信介(人物)
※本インタビューは、2019年1月10日に収録したものです。