本記事では、夫婦と子ども2人の4人家族が5000万円のマイホームを購入したときの支出を概算、平均的な収入でその額をいかにまかなっていけばいいのか、見ていきます。

家計の支出は「固定費」「変動費」で成り立っている

節約をするためには、まずは現在のあなたの家計状況を把握することから始めます。私はアンチ家計簿派ですので、「毎月家計簿をつけなさい」とは言いませんから、安心してください。そもそも家計とは、生活に欠かすことのできない支出「固定費」と、必ずしもすべてが必要ではない「変動費」から成り立っています。

 

主な固定費と変動費には次のようなものがあります。

 

<固定費>

住居費(家賃・住宅ローン)

公共料金(電気・水道・ガス)

通信費

保険料

教育費

 

<変動費>

食費

交際費

娯楽費(本・雑誌などを含む)

雑費

旅費

まずは毎月一定額払う「固定費」を見直す

節約というと、まず変動費を減らそうと思う人が多いでしょう。しかし、食費や交際費を節約しようとすると、とても大きな負荷=ストレスが日常的にかかり、結果として長く続きません。

 

むしろ節約しなければいけないのは「固定費」です。固定費は毎月出ていきますから、一度低く設定できると、1年で見た場合に、かなり大きな節約になるのです。

家賃と光熱費で給与の半分は飛んでいく!?

固定費の中でも、ぜひ節約してほしいのは、「大きいお金」、つまり、住宅ローンや家賃などの住居費です。もし、賃貸住宅に住んでいるのであれば、借りるときに、必ず交渉して下げておくべきでしょう。

 

一人暮らしをしているセミナー受講生を見ていますと、東京の場合、20万円ほどの給料でだいたい7〜8万円のところに住んでいる人が多いようです。

 

東京は家賃が高く、シンガポール、ロンドン、ニューヨーク、香港に続いて世界で5番目に高いといわれます(アート・クラフト・サイエンス調べ)。光熱費を入れたら給料の半分くらいは飛んでしまうでしょう。

 

だから、節約するなら住宅費から攻めるべきなのです。賃貸の場合、節約は引っ越しするときから始まります。

敷金などの「初期費用」を抑える交渉を積極的に行う

まず、家賃よりも、どうすれば初期費用を安く済ませられるかを考えましょう。初期費用とは、敷金、礼金、仲介手数料のことです。それぞれどんな意味合いのお金なのか把握しておきましょう。

 

●敷金・・・家賃滞納の担保や、原状回復のための資金としての意味合いのもので、地域差や物件による違いもありますが、東京の場合、敷金は2カ月くらいといわれます。

 

●礼金・・・大家さんへのお礼。だいたい1カ月分程度が相場ですが、地域によって請求されない場合もあり、礼金ゼロという物件もあります。

 

●仲介手数料・・・不動産屋さんに支払う手数料。だいたい家賃の1カ月分です。

 

普通に払うと、敷金2カ月、礼金1カ月、手数料1カ月で、最初の家賃で初期費用が家賃の5カ月分ほど必要になる計算です。8万円の家賃だとすれば、40万円かかってしまうことになります。

 

最初に交渉して、もしこれを7万円にすることができれば、初期費用で5万円の節約になりますし、2年間住むとすれば、家賃としても24万円も節約できることになります。この額は1カ月分のボーナスをもらえたようなものです。

 

また、「敷金を1カ月分にしてほしい」などの初期費用の交渉もできます。節約したいと思うのであれば、「交渉」を恐れないようにしましょう。電話や口頭でやりとりするだけですので、それほど手間にはなりません。

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    永田 雄三

    幻冬舎メディアコンサルティング

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