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マンションのスラム化が危ない…政府は強制力を働かせるか?

増え続けるマンションの「空き室」。それでもマンションの新設着工戸数の勢いは止まらない。こうした「マンション余り」が問題となるなか、建て替えもできず耐震対策の進まない古いマンションが危険視されている。命の危険の可能性もある空き室だらけのマンションを放置しておけば、行きつく先はスラム化である。今こそ立地や設備のイーズを正しく踏まえた価値のあるマンションを建て、危険な古いマンションに関しては、政府主導で対策をたてていくべきだ。

新築・引き渡しから解体まで…マンションの一生

集合住宅は時代のなかでさまざまな変遷をたどってきましたが、建物の劣化や老朽化を免れることはできません。一棟のマンションが竣工されて、立て替えを経て解体を迎えるまではまさしく人の一生と同じです。さまざまな段階とそこでポイントとなる事項を併せてお伝えしましょう。

 

●新築・引き渡しまで

 

設計、施工を経て引き渡しを迎えます。マンションが入居者の安全と健康を守り、快適な毎日を提供することは第一条件ですが、日々の管理やメンテナンスを適切に行うこと、そして何より建物に愛着を持つことが重要です。

 

賃貸の場合は大切に住み続けてくれるような良い入居者に選んでもらえるように努めたいものです。必要に応じて、適切な情報をすみやかに告知するために、管理人もしくは所有者と、住人がきちんとコミュニケーションを取ることが大切です。

 

●居住・管理

 

マンションの成長期ともいえます。マンションは住む人の一生を見守る立場でもあり、賃貸・分譲の別なく、住む人のライフサイクルの変化によって必ず入退去の時期が訪れます。退去手続き、あるいは売却や賃貸、相続など、必要な手続きを経て、また状況に応じてクリーニングやリフォームを行って新しい住人を迎えます。

 

マンションの所有者あるいは管理者は、定期的なメンテナンスのほか、適宜細部まで状況をチェックして手入れをすることでマンションの寿命を延ばすことができます。外壁の汚れや設備の不具合などは小さな変化のうちに見つけて対応することで、人が定期的に健康診断を受けるように、大きなトラブルを食い止めることもできます。

生和コーポレーション株式会社 設計部副部長
美術学修士
一級建築士
賃貸不動産経営管理士
愛知県立芸術大学大学院非常勤講師 

1965年愛知生まれ。生和コーポレーション株式会社設計部副部長。愛知県立芸術大学大学院卒業後、建築事務所に入社、建築物デザインに携わる。その後生和コーポレーションに入社し、収益不動産の計画、設計、建築を担当。「企画・経営管理力」「豊富な商品力」「ニーズを具現化する技術力」「安定した高入居率」を武器に、ただ収益を上げるためだけではなく、「豊かな生活を送れる街づくり」を考えたマンションを建設している。美術学修士、一級建築士、賃貸不動産経営管理士。愛知県立芸術大学大学院非常勤講師。

著者紹介

愛知工業大学工学部建築学科 愛知工業大学工学部建築学科教授

1958年静岡生まれ。愛知工業大学工学部建築学科教授。同大学を卒業後、東孝光建築研究所、北岡デザイン事務所を経て、1986年「安井秀夫アトリエ」を開設する。インテリアから建築、都市計画と幅広く設計・デザイン活動を展開し、現在では海外でも設計を行っている。研究テーマは建築計画、建築設計、インテリアデザイン、環境デザイン。1997年国際照明デザイナー協会賞、1998年IIDA北米照明学会賞を、海外で受賞。国内でもNashopライティングコンテスト最優秀賞、旭硝子デザインセレクション大賞など、数多くの受賞経験を持ち、国内外で高い評価を受けている。

著者紹介

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本連載は、2018年2月28日刊行の書籍『これからのマンションに必要な50の条件』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

 

これからのマンションに必要な50の条件

これからのマンションに必要な50の条件

熊澤 茂樹,安井 秀夫

幻冬舎メディアコンサルティング

供給過多により空室リスク・管理不全を回避せよ! マンションの資産価値を高め、数十年先も安定収入を生み出すために知っておくべき50の条件 2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向け、都心部を中心にマンション…

 

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