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国際競争力にも悪影響!? 日本人の「英語レベル」の現状

前回は、英語の習得における「学校教育」の弱点を説明しました。今回は、日本人の英語能力の低さの現状を、データを交えて探ります。

幼少期からの英語教育が注目されているものの・・・

テレビをつければ海外のドラマやスポーツ放送をいつでも見ることができ、パソコンやスマートフォンを使って、外国にいる人と電子メールをやりとりしたり、インターネット電話で会話をしたり・・・。「海外が、次第に身近な存在になってきた」というのは、多くの人が感じていることでしょう。

 

国境を超えたコミュニケーションは飛躍的に進歩し、今や特別なことではなくなりつつあります。世界の人々とコミュニケーションを取る際に、共通語として使用されているのが英語です。

 

英語を使うことが身近になってきたためか、幼少期から英語教育に力を入れる親は増えています。

 

習い事・資格スクールの月刊情報誌『ケイコとマナブ』(リクルートホールディングス)が2015年に実施したアンケートでは、「子どもに習わせたい〝習い事〞」で「英語・英会話」を挙げた人が最も多く、その主な理由が「将来、有利になるため」「学校の授業についていくため、備えるため」など、子の将来を案じたものでした。

英語力の低さが原因で、世界から後れをとることに!?

早期からの英語教育を希望する親の増加に伴って、幼児期から英語を学べる場は以前よりも格段に増えてきています。それに比例して日本人の英語力も高まっているかというと、いまだに世界に通用するレベルには程遠いというのが現状です。

 

国際的な英語能力試験「TOEFL®」の日本語を母国語とする受験者のスコアは、世界115言語中105位に位置しています。これは中国、韓国などほかのアジアの国を大きく下回るレベルです。世界70の国と地域に住む91万人を対象とした調査「EFEPI(英語能力指数)」でも、日本は65カ国中30位という結果になりました。

 

上位を占めている国の多くはスウェーデン、オランダなどヨーロッパの国々ですが、シンガポール、マレーシアといった東南アジアの国々も、比較的上位で、日本はベトナムよりも低い順位に位置しています。この日本の英語力の低さが、国際競争力にも悪影響を及ぼす恐れも出始めているほど、事態は深刻です。

 

スイスの研究教育機関IMD(国際経営開発研究所)は、「世界競争力ランキング」を発表しています。これは、外国語のスキルのほか、経済状況、ビジネスの効率性、インフラなどの多角的な側面から国としての競争力を測ったものですが、2015年の日本の順位は61カ国・地域中27位。

 

経済が発達し、テクノロジーの面でも優位にあるはずの日本の競争力が、なぜこれほどまでに低いのでしょうか。その大きな原因の一つが、先進国61カ国・地域中60位という低さの「外国語スキル」です。

 

このままでは、今の子どもたちが大人になるころには、英語力の低さが原因で日本は世界から後れをとってしまうといっても過言ではないでしょう。

幼児英語教育研究家

ヒューストン生まれ。4歳で日本に帰国したのち、12歳でカナダへ。慶應義塾大学理工学部入学後、環境情報学部へ転籍。フランス語(第一外国語)、イタリア語(第二外国語)を学び、語学への理解を深める。卒業後は、日本アイ・ビー・エムシステムズ・エンジニアリング株式会社勤務、フリーランスで翻訳・通訳の仕事に携わるほか、日本の英語教育学者の第一人者である東京大学名誉教授の岡秀夫教授に師事。
現在は、敬愛大学でSkype英会話の講師を務めるほか、幼児英語教育研究家として子どもたちの英語教育に携わる。日本人男性との間にもうけた一女をバイリンガルに育て上げた。

http://life-produce.jp/

著者紹介

連載バイリンガルに育てるための「5歳までの英語習慣」

本連載は、2016年2月25日刊行の書籍『バイリンガルは5歳までにつくられる』から抜粋したものです。本書で紹介している書籍、DVD、アプリ、WEB動画等の各種コンテンツは、2016年2月のものであり、今後予告なく変更することがあります。

 

バイリンガルは 5歳までにつくられる

バイリンガルは 5歳までにつくられる

三幣 真理

幻冬舎メディアコンサルティング

グローバル化が叫ばれている昨今、世間では英語力が問われる風潮になりつつありますが、日本の英語力は依然として低いまま。学校での英語教育も戦後間もない頃からのスタイルとほとんど変わらないのが現状です。そのためか、日…

 

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