円建てより人気!?「米ドル建て」の養老保険のポイント

前回は、50%損金・養老保険の解約返戻率を上昇させる方法について取り上げました。今回は、「米ドル建て」の養老保険のポイントについて詳しく見ていきます。

高金利を狙えるという点から「米ドル建て」が人気に

ここまでは、円建ての法人保険を見てきましたが、養老保険の場合、昨今は圧倒的に米ドル建てが人気です。先述のとおり、円建ての養老保険については、日本国債の低金利下の影響が大きく、満期での元本割れは当たり前になってきました。そこで、もっと高金利を狙えるものはないかということで、米ドル建ての養老保険が人気です。

 

それでは、実際に、円建ての期間10年の養老保険と米ドル建てで年4%の運用利率でまわった場合の、解約返戻率の違いを40歳男性と女性で見てみましょう。それぞれ円建て商品が保険金額1億円、米ドル建て商品が保険金額100万米ドル、為替レートは1米ドル114円一定での試算比較です(図表1)。

 

[図1] 10 年満期養老保険において、円建てと米ドル建てを比較したイメージ

 

これを見てみると一目瞭然です。米ドル建ての解約返戻率が非常に高くなっています。あとは、円換算で考える場合、為替リスクです。昨今は、出口を米ドルのままで受け取る方も大変多くなりましたが、円で受け取る場合は注意が必要です。

 

支払いを中止すると返戻率はどうなる?

さらに、米ドル建ての養老保険でも、保険料の支払いを中止するスキームはよく使われますので、そちらも確認してみましょう。図表2が、期間10年の米ドル建ての養老保険を10年間きっちり支払った場合と、同じ商品で、支払いを5年間で中止した場合の比較です。これを見てみると、5年間で支払いを中止したほうが、10年目の解約返戻率は上昇しています。

 

[図2] 米ドル建ての10 年満期養老保険において、保険料の支払いを中止した場合のイメージ


 

最後に、商品によっては、積立利率が変動する商品もあるため、円建ての解約返戻率が常に変動する可能性があります。昨今は、旅行や海外進出、留学など、米ドルを持つ需要が高まり、為替リスクを気にする人は減少傾向ですが、積立利率の変動についてもしっかり念頭におく必要があります。

幻冬舎総合財産コンサルティング 執行役員

CFP・1級FP 行政書士
鹿児島市出身。1999年鹿児島大学法文学部卒業
大手ノンバンクでの債権回収業務を経て、FP・行政書士の資格を24歳で取得後、税理士事務所、保険専業代理店での保険販売・FPコンサルティング業務に携わる。
保険会社時代には、銀行・証券等の金融機関代理店をはじめ、日本全国の保険代理店の販売サポートに携わり、販路が多い業界の表裏事情に精通。
セミナーでは、他に類をみない、年間1000名以上の参加者が集まり、相談における取扱金額は100億円を超え、依頼は後を絶たない。
保険会社内部事情、営業の現場事情に関係なく、公平・正直に情報を伝えることを心がけている。
宅地建物取引士、証券外務員、貸金業の資格も保有。行政書士として、会社設立や遺言等の官庁法務書類作成もサポート。

著者紹介

連載法人保険の活用術…解約返戻金による節税で手元の資産を残す方法

 

 

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監修 吉永秀史
編著 幻冬舎ゴールドオンライン編集部

幻冬舎メディアコンサルティング

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