100%損金の保険商品…長期平準定期保険と逓増定期保険の概要

本連載では、法人保険の解約返戻金を活用し、節税しながら手元に資産を残す方法を紹介します。

経理処理のルールが特別に示されている点に注意

ここからは、「保険料の100%を損金に算入でき」「解約返戻率が高いもの」について、各年齢でメインの商品比較をしていきましょう。

 

特に使う二つの100%損金は「長期平準定期保険」と「逓増定期保険」です。

 

長期平準定期保険と逓増定期保険においては、それぞれ図表1、図表2にあるとおり、経理処理のルールが特別に示されています。従来より、「定期保険」と呼ばれるものは、「100%が損金に算入」されるのが原則ですが、このルールが定めた条件にあてはまる契約については、

 

●(図表1)長期平準定期保険は、1/2損金

●(図表2)逓増定期保険は、1/2損金、1/3損金、1/4損金

 

のいずれかになってしまいます。

 

[図表1] 長期平準定期保険のイメージ

 

[図表2] 逓増定期保険のイメージ

ピーク後は解約返戻金の金額が0円の状態に近づく

このルールにあてはまらず、従来どおり100%が損金に算入される商品が、今回比較をしていく100%損金の保険商品となります。

 

長期平準定期保険と逓増定期保険は、まず保障の仕組みが違います。長期平準定期保険は、契約期間中は、保障額が一定なのに対して、逓増定期保険は年々保障額がふえていきます。

 

ただし、どの保険会社の長期平準定期保険、逓増定期保険においても、解約返戻金は最後には必ず0円となります。つまり、解約返戻金が最も高くなるピークがあり、そのピーク後は解約返戻金の金額が0円の状態に近づいていくのです。ピークの期間は比較的短いため、このピークを何年後に設定するかが、プランづくりの大きなポイントとなります。

幻冬舎総合財産コンサルティング 執行役員

CFP・1級FP 行政書士
鹿児島市出身。1999年鹿児島大学法文学部卒業
大手ノンバンクでの債権回収業務を経て、FP・行政書士の資格を24歳で取得後、税理士事務所、保険専業代理店での保険販売・FPコンサルティング業務に携わる。
保険会社時代には、銀行・証券等の金融機関代理店をはじめ、日本全国の保険代理店の販売サポートに携わり、販路が多い業界の表裏事情に精通。
セミナーでは、他に類をみない、年間1000名以上の参加者が集まり、相談における取扱金額は100億円を超え、依頼は後を絶たない。
保険会社内部事情、営業の現場事情に関係なく、公平・正直に情報を伝えることを心がけている。
宅地建物取引士、証券外務員、貸金業の資格も保有。行政書士として、会社設立や遺言等の官庁法務書類作成もサポート。

著者紹介

GGOとは、GENTOSHA GOLD ONLINE(幻冬舎ゴールドオンライン)の略称。『あなたの財産を「守る」「増やす」「残す」ための総合情報サイト』を掲げ、企業オーナー・富裕層を主要読者ターゲットとして運営している(写真は編集長の立本正樹)。

著者紹介

連載法人保険の活用術…解約返戻金による節税で手元の資産を残す方法

法人保険で実現する 究極の税金対策 改訂版

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監修 吉永秀史
編著 幻冬舎ゴールドオンライン編集部

幻冬舎メディアコンサルティング

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