壁内結露を起こさない内断熱材「インサイドPC」とは?

今回は、内断熱材である「インサイドPC」について見ていきます。※本連載は、住医学研究会名誉顧問・ウエッジグループのオーナーの澤田升男氏の著書、『新版 住宅展示場では教えてくれない本当のこと。』(株式会社ザメディアジョン)の中から一部を抜粋し、本当に良い家を見極めるポイントを紹介します。

健康面での安全性が証明された内断熱材「インサイドPC」

前回の続きです。

 

続いて内断熱材についてです。

 

「0宣言の家」で使用しているのは、セルローズファイバーという原料を使ったアメリカの「インサイドPC」という内断熱材です。以前の著書でも詳しく紹介していますが、とても優れた断熱材です。

 

また、断熱性能が優れているのはもちろんですが、材質が紙繊維なので湿気を吸ったり吐いたりと調湿効果を発揮してくれるのも、この断熱材の良いところです。そのため、グラスウールのように壁内結露を起こしにくいのです。

 

セルローズファイバーは、元々はアメリカで考案され現在では、日本でも多くのメーカーが製造するようになりました。一見すればどれも同じに見えるのですが「0宣言の家」では、「インサイドPC」という世界で唯一、健康面での安全性が証明された物しか使用しません。

 

実は、私も「セルローズファイバーなら、どれも同じだ」と思っていた時期がありました。実際に「インサイドPC」以外の他社製品を試してみたこともあります。しかし、他社製品を使い始めてみて、それらが全く違うものであることに気づかされました。

 

他社製品を使うまでは「アトピーが治った」というお声をよくいただいていたのに、他社製品にしてからは、そういう声が聞こえてこなくなったのです。

 

その時は、なぜそうなったのか分からなかったのですが、いろいろ調べてみると、原因はホウ酸の種類にあったのです。

 

セルローズファイバーは材質が紙であるため、延焼・カビ・害虫などの対策としてホウ酸処理が施されています。ホウ酸の種類は1万以上あると言われますが、こうした処理に使われるのは、ほとんどが安価な毒性の強いものです。

 

また、ホウ酸の代わりにホウ砂が用いられる場合もあります。ホウ砂は、ホウ酸と同様にホウ素の化合物ですが毒性が強いと言われています。この毒性の強いホウ砂で悲しい事件も起きています。

 

実は、かつて世界的な大ブームとなったゴム系のおもちゃにも、このホウ砂が含まれていたのです。子どもたちは、そのドロドロとした物体を手でこねて遊び、不意に口に入れたことで亡くなってしまったという事例が、世界中で多く報告されています。

 

そうした危険なホウ酸やホウ砂が、日本製のセルローズファイバーのほとんどに含有されているとのことでした。

 

「0宣言の家」では、このような毒性の強いホウ酸やホウ砂を使用しないだけでなく、人体に良い影響を及ぼすと、アメリカの保険機関の証明のあるホウ酸を使用した「インサイドPC」という商品のみを採用しているのです。

 

[図表]セルローズファイバー性能証明書

 

日本製の製品と比べても、安全性が優れている

「インサイドPC」は、ホウ酸以外にも日本製と比較して優れている点があります。その違いとは、原料となる新聞紙にあるのです。

 

「インサイドPC」はアメリカで生産されていることから、当然ながらアメリカの新聞紙を原料としています。アメリカの新聞紙のインクは原料が大豆であり毒性はありません。それに対して、日本の新聞のインクには劇薬が使われています。直接口にするものではないにしても、放射エネルギーとなり人体に悪影響を与える可能性は大です。こうした違いからも真の健康住宅である「0宣言の家」には、「インサイドPC」以外のものを使うことは考えられないのです。

 

補足ですが、セルローズファイバーは万能だとの考えから、間違った使い方をしている業者が多く存在します。

 

セルローズファイバーには、断熱、調湿、蓄熱という特徴がありますが、断熱に関しては、20センチ以上の厚みがないと効果はそれほど期待できません。しかし、ほとんどが、10センチほどの厚みです。

 

また、サイディングのように熱を持つ素材との組み合わせも多いのですが、そうした組み合わせは、セルローズファイバーが蓄熱をすることから、夏の夜などは蓄熱をした壁から放出される熱で熱帯夜となることは間違いないかと思います。

 

セルローズファイバーを一般の壁厚(10.5センチ)で用いる場合は、「クアトロ断熱」のように、何か他の断熱との併用がないと、前述のように断熱どころか加熱となってしまうのです。

 

しかし、こうした材料の特性も知らない業者の造る家が、数多く存在するのも紛れもない事実なのです。

住医学研究会名誉顧問
ウェッジグループオーナー

1963年、岐阜県の工務店の2代目として生まれる。大学で建築工学を学び、卒業後、ゼネコンに入社するが、家業を継ぐため1年で退社。23歳にして沢田建設株式会社の経営を引き継ぎ、年商4000万円の会社をわずか3年で年商10億円まで成長させる。その後、全国に「本物の家造り」を広めたいという思いで、自然素材のパッケージ住宅やオリジナル工法「ダブル断熱」などを提供する株式会社オーパスを設立。全国の工務店にノウハウや資材を販売するほか、営業サポートなどを行い、全国のお客様に会員工務店を通じて「本物の家造り」を提供。設立後、わずか7年でオーパス会員工務店800社まで育てる。2007年に上場企業に売却後、現在は建築業界だけでなく、幅広く異業種に向けてのコンサルティングも行っている。

著者紹介

連載住宅展示場では教えてくれない「本当の健康住宅」を見極めるポイント

 

 

新版 住宅展示場では教えてくれない本当のこと。

新版 住宅展示場では教えてくれない本当のこと。

澤田 升男

ザメディアジョン

住まいの新築やリフォームを検討する時、新聞やテレビCMでよく目にしている会社や国の補助金や優遇制度の対象となる住宅など、知名度が高く、しかも国の認定基準を満たしていると聞くと、「それなら安心」と納得し、選択肢に加…

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