健康住宅「0宣言の家」を包む、特殊なネット素材とは?

今回は、「0宣言の家」の壁に使われている特殊なネット素材について取り上げます。※本連載は、住医学研究会名誉顧問・ウエッジグループのオーナーの澤田升男氏の著書、『新版 住宅展示場では教えてくれない本当のこと。』(株式会社ザメディアジョン)の中から一部を抜粋し、本当に良い家を見極めるポイントを紹介します。

耐アルカリ処理を施した「メッシュ」を使用

第7回の図表にもありますが、遮熱塗壁材「セレクト・リフレックス」と外断熱材「ネオポール」の間には、特殊な「メッシュ」が挟んであります。「ネオポール」の上にメッシュをかぶせ、その上にモルタルを塗り、さらに「セレクト・リフレックス」を上塗りし、これらを一体化するのです。

 

ちなみに、ネットは繊維であることから強アルカリのモルタルに溶けてしまうため、耐アルカリ処理を施します。そのアルカリ処理方法が、一般のネットと「クアトロ断熱」に使用されるネットでは大きな違いがあるのです。

 

一般的なネットの場合、ネットを網目状に編んだ後に処理をします。一方、クアトロ断熱に使用されるネットは、メッシュ状に編む前の糸に耐アルカリ処理を施します。前者の場合は、縦糸と横糸が重なり合った網目部分には処理剤が行き届かず、結局数年でモルタルに溶けてしまうのですが、後者は、全てに処理がされていることから、半永久的な効果があるのです。

 

見た目では分かりませんが、「0宣言の家」は、十分な強度のネットで家全体がしっかりと包み込まれているのです。

 

[図表]特殊加工を施したネット「メッシュ」の構造

 

透湿性のある防水シートを内側に利用

「ネオポール」の内側には、内断熱材との間に防水シートが挟み込まれています。この防水シートも優れもので、防風・防水・透湿でその性能を発揮します。つまり、風が吹いても風は通さない、雨が降っても水は通さない。しかし、水蒸気は通す呼吸をするという、透湿性のあるシートなのです。

 

また、一般的な防水シートの表面はツルツルですが、私たちの使っているシートは、あえてシワが寄せられています。表面を波打たせることで、万が一シート上で結露しても、シワの溝を伝って水分が外に排出されるため、壁内に溜まることがありません。

住医学研究会名誉顧問
ウェッジグループオーナー

1963年、岐阜県の工務店の2代目として生まれる。大学で建築工学を学び、卒業後、ゼネコンに入社するが、家業を継ぐため1年で退社。23歳にして沢田建設株式会社の経営を引き継ぎ、年商4000万円の会社をわずか3年で年商10億円まで成長させる。その後、全国に「本物の家造り」を広めたいという思いで、自然素材のパッケージ住宅やオリジナル工法「ダブル断熱」などを提供する株式会社オーパスを設立。全国の工務店にノウハウや資材を販売するほか、営業サポートなどを行い、全国のお客様に会員工務店を通じて「本物の家造り」を提供。設立後、わずか7年でオーパス会員工務店800社まで育てる。2007年に上場企業に売却後、現在は建築業界だけでなく、幅広く異業種に向けてのコンサルティングも行っている。

著者紹介

連載住宅展示場では教えてくれない「本当の健康住宅」を見極めるポイント

 

 

新版 住宅展示場では教えてくれない本当のこと。

新版 住宅展示場では教えてくれない本当のこと。

澤田 升男

ザメディアジョン

住まいの新築やリフォームを検討する時、新聞やテレビCMでよく目にしている会社や国の補助金や優遇制度の対象となる住宅など、知名度が高く、しかも国の認定基準を満たしていると聞くと、「それなら安心」と納得し、選択肢に加…

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