住宅の外壁に使われる遮熱塗壁材「セレクト・リフレックス」

今回は、住宅の外壁に使われる遮熱塗壁材「セレクト・リフレックス」について見ていきます。※本連載は、住医学研究会名誉顧問・ウエッジグループのオーナーの澤田升男氏の著書、『新版 住宅展示場では教えてくれない本当のこと。』(株式会社ザメディアジョン)の中から一部を抜粋し、本当に良い家を見極めるポイントを紹介します。

温度が上がらず、汚れもつきにくいのが特徴

ここからは、〝断熱の王様〟であるログハウスと同等以上の効果を発揮する「クアトロ断熱」について、順に説明させていただきます。

 

「0宣言の家」の外壁で、いちばん外側に使われているのが「セレクト・リフレックス」という遮熱塗壁材です。

 

一般的な外壁は真夏になると表面温度が、60℃まで温度が上昇しますが、「セレクト・リフレックス」は、太陽の熱を反射(日射反射率72%は驚異的!)して壁に熱を伝えないため、外壁の表面温度は30℃程度までしか上がりません。外壁が高熱にならなければ、室内との温度差も少なく、建材が収縮を繰り返す経年劣化の心配も少なくなります。

 

また、「セレクト・リフレックス」には、これ以外にもさまざまな長所があります。材料に使われているライムストーンと呼ばれる鉱石には、日光に当たった時の紫外線焼けや色褪せに強いという性質があります。しかも、静電気が起きにくく、汚れもつきにくい上に、石自体がエネルギーの高い中性ということで、空気中にマイナスイオンを大量に発生させ、汚れ分子(プラスイオン)を空気中に分解する働きがあります。

 

そんな都合の良い石があるのかと思われるかもしれませんが、こうした働きは注意深く探してみると身の回りでも発見できます。地球の誕生以来、何億年、何十億年と時が経っても汚れていない鉱石はたくさんあります。自然の石の持つ力を上手に利用すれば、外壁を汚れから守る遮熱塗壁材を作り出すことも可能なのです。

 

さらに、「セレクト・リフレックス」は、着色をする場合でも鉱石の顔料を使います。通常のペンキでは有機物の染料を混ぜて色を出すことから、色褪せや汚れまたは結露による剥離という問題を起こしますが、鉱石は無機物であることから劣化しづらく効果を持続させることができます。

 

一般的なアクリルと異なる「ピュアアクリル」とは?

次に、「セレクト・リフレックス」は、耐久性、調湿性に優れていることも分かっています。その効果を生み出しているのが、主成分となるピュアアクリルです。「アクリルは有機物だから劣化するのでは?」と思われるかもしれませんが、使われているアクリルに違いがあるのです。

 

一般的なペンキなどに使われているアクリルは、コストを抑えるためにアクリル以外の成分が混ぜられています。不純物が含まれていると、アクリルの中の分子の振動が安定せず、劣化を早める原因になります。

 

一方、「セレクト・リフレックス」に使われているアクリルは純度100%のアクリルです。そのため分子の振動が安定し、変化が起こりにくい。つまり、劣化しにくいのです。

 

また、有機物には表面に膜を張る性質がありますが、その膜にも純度の違いが現れます。不純物の混ざっているアクリルに張る膜には調湿性がなく、純度100%のアクリルに張る膜は調湿性に優れていることから、壁とアクリルの間に結露が生じることがなく剥離という現象は起きません。

 

混じりけのないアクリルを使用し、耐久性、調湿性に優れた遮熱塗壁材は、日本では「セレクト・リフレックス」しかありません。成分にとことんこだわった結果、さまざまなメリットの得られる遮熱塗壁材が完成したのです。

 

しかし、本連載の冒頭でお伝えしたように、資材の良し悪しは、一見だけでは分からないものです。最近は、外壁・内壁でさまざまなテクスチャーが手軽に出せる「ジョリパッド」という商品が人気のようですが、使われているアクリルは、100%ピュアではありませんし、顔料も鉱物ではなく有機物です。時間の経過とともにどのような違いが出てくるか、その答えは明らかではないでしょうか。

住医学研究会名誉顧問
ウェッジグループオーナー

1963年、岐阜県の工務店の2代目として生まれる。大学で建築工学を学び、卒業後、ゼネコンに入社するが、家業を継ぐため1年で退社。23歳にして沢田建設株式会社の経営を引き継ぎ、年商4000万円の会社をわずか3年で年商10億円まで成長させる。その後、全国に「本物の家造り」を広めたいという思いで、自然素材のパッケージ住宅やオリジナル工法「ダブル断熱」などを提供する株式会社オーパスを設立。全国の工務店にノウハウや資材を販売するほか、営業サポートなどを行い、全国のお客様に会員工務店を通じて「本物の家造り」を提供。設立後、わずか7年でオーパス会員工務店800社まで育てる。2007年に上場企業に売却後、現在は建築業界だけでなく、幅広く異業種に向けてのコンサルティングも行っている。

著者紹介

連載住宅展示場では教えてくれない「本当の健康住宅」を見極めるポイント

 

 

新版 住宅展示場では教えてくれない本当のこと。

新版 住宅展示場では教えてくれない本当のこと。

澤田 升男

ザメディアジョン

住まいの新築やリフォームを検討する時、新聞やテレビCMでよく目にしている会社や国の補助金や優遇制度の対象となる住宅など、知名度が高く、しかも国の認定基準を満たしていると聞くと、「それなら安心」と納得し、選択肢に加…

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧