Yes/Noチャートで見極める「肩の痛み」の重症度 タイプ⑤

前回に引き続き、「Yes/Noチャート」で見極める肩の重症度をタイプ別に見ていきます。

[図表]「Yes/Noチャート」で”実は気づいていない重症度”を30秒診断

 

タイプ⑤:腕を捻る、転ぶなどのアクシデントが原因

[実は気づいていない重症度★★★]

 

このタイプの人は、タイプ4と同じ症状ですから腱板断裂の疑いがあります。ただし、ケガをしたとか、腕を捻ったとか、転んだとか、本人が自覚するようなアクシデントが原因で起こった外傷によって腕が上がらない、肩が痛いという症状が現れています。

 

ですから、加齢によって腱が弱くなって起こったものではないため、年齢に関係なく若い人でも激しいスポーツをしていたり、重労働の人では特に起こりやすい疾患といえます。

 

この場合は、外傷があった時点で医療機関を受診することをお勧めします。実際に、タイプ5の場合は本人が外傷を認識していますので、タイプ4に比べると受診するケースが多いのです。

腱板が切れている場合もあるため、注意が必要

ただ、事故やケガの場合は、骨折している可能性もありますので本人も危機感を持って受診しますが、スポーツや仕事中に肩を強く打ったとか、腕を捻ったり、転んだというときなどは、まさか腱板が切れているとは考えも及ばず、「大したことない」と思って市販の鎮痛薬や湿布薬を使って様子を見ている人もいます。それで症状が治まれば問題はありませんが、2週間、1カ月と経過を見て、それでも肩が上がらない、痛みが取れないという場合は受診したほうが良いでしょう。

 

その際、レントゲンで骨折をしているなどの異常が見られなくても、決して安心しないでください。ときには腱板が切れていることもありますので注意が必要です。

 

中には、鎖骨などを骨折していて、治った後に腕が上がらないことがあります。骨折に加えて腱板断裂も起きていたり、腱板が切れるまではいかないまでも、一時的に炎症が起こり、治った後に二次的な五十肩の症状が見られることもあります。

 

したがって、外傷イコール腱板断裂というわけではありませんが、それは検査をしてみないとわからないことです。タイプ4と同様に、腱板断裂の場合はその状態によって治療法が異なりますので、悪化させないように早い時期に専門医に診てもらうと良いでしょう。

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連載スポーツ整形外科医が教える 肩とその痛みの基礎知識

麻生総合病院 スポーツ整形外科部長

肩治療のスペシャリスト。
医学博士。日本整形外科学会認定専門医。日本肩関節学会代議員。日本整形外科スポーツ医学会代議員。昭和大学藤が丘病院兼任講師。
専門分野はスポーツ整形外科、肩肘関節外科、関節鏡視下手術。
1990年昭和大学医学部卒業。
現在は、同病院で勤務医として活躍するだけでなく早稲田大学ラグビー蹴球部のチームドクターを務める。

著者紹介

「肩」に痛みを感じたら読む本

「肩」に痛みを感じたら読む本

鈴木 一秀

幻冬舎メディアコンサルティング

四十肩(五十肩)の発症率は70%を超え、もはや国民病と言っても過言ではありません。 一般に、肩の痛みや違和感は放置する人が多いのが実情ですが、手遅れの場合、尋常ではない痛みと共に日常動作をままならなくなり、最悪の…

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